植物栽培ナビナツツバキの育て方
基本情報
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生育適温 | |
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特徴 | |
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
品種紹介
園芸的な改良はほとんど行なわれていないため、販売されているのはほとんどが野生種そのものです。
ナツツバキ
直径5cmほどの大きさの白い花を6~7月に咲かせる。雄しべが黄色く、花弁との対比が美しい。樹齢10年を過ぎたころから樹皮がはげて、茶褐色、灰白色、茶の三色になる。樹高は10mになるが、年数がかかるので、庭植えにされる。
ナツツバキ‘夜明け前'
ナツツバキの園芸品種で、花がピンクに色づく。「桃色夏椿」の名で販売されることもある。
ヒメシャラ
樹皮が光沢のある赤褐色で美しく、花径2cmほどの小さな白い花を6~7月に咲かせる。樹高は10m以上になるが、年数がかかるので、庭木として栽培される。関東以西の暖地での栽培に適する。
栽培カレンダー
カレンダーは拡大してご覧ください。
準備と植えつけ
植えつけ方
植えつけ
ナツツバキは自生地で落葉樹林内に生えるため、直射日光や土壌の乾燥を嫌います。このことから、家庭では、西日の当たらない半日陰で、極端に乾燥しない場所に植えつけます。夏に直射日光が当たるような場所では葉焼けを起こします。土壌は選びませんが、粘土質で水はけの悪い場所は避けるようにします。
植えつけは落葉中の11下旬~3月中旬に行ないます。寒冷地では厳冬期を除いた11~12月、もしくは3月がよいでしょう。根鉢の大きさの2~3倍の大きさの植え穴を掘り、完熟堆肥や腐葉土を掘り上げた土の1/3量混合したもので植えつけます。根の隙間に土が入るように、根鉢と植え土の間を棒などで突きながらたっぷりと水やりをします。幹がぐらつかないように、しっかりと支柱を立てます。
栽培管理
管理
水やり
夏の高温期の乾燥に弱く、株が衰弱することがあるので、土が乾燥したら、朝または夕方に十分に水やりします。乾燥を防ぐために、夏は腐葉土などで株元をマルチングするのも効果的です。そのほかの時期には、基本的に水やりの必要はありません。
肥料
ほとんど必要ありませんが、2月に寒肥として緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株の周りの土の上にばらまいて施すと新梢の生育がよくなります。
剪定
ナツツバキは、ほうき立ちになる美しい自然樹形を楽しむ樹種です。また、剪定を嫌うので、重なった枝や枯れ枝を切り除く程度にします。適期は、落葉する11~2月で、枝振りを確認しながら枝を切っていきます。太い枝を切ると枯れ込むことがあるので、切り口に必ず殺菌剤「トップジンMペースト」を塗って、傷口の癒合を促します。また、生育期に幹の途中から徒長枝が出ることがあるので、見つけしだい、切り除きます。この時にも、必ず「トップジンMペースト」を塗りましょう。
ふやし方
春から伸びた新しい枝を使って、6~7月にさし木でふやすことができますが、発根しにくいため、発根促進剤を使用します。方法は「サクラを参考にしてください」。切った枝を30分ほど水揚げし、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、赤玉土小粒や市販のさし木用土に、葉が触れる程度の間隔でさします。
このほかに、タネでもふやすことができるので、方法を紹介します。
1.秋にできた果実(さく果)からタネを取り出す。
2.平鉢に赤玉土小粒など肥料分を含まない用土を入れてタネをまき、軽く覆土する。春にタネまきしてもよいが、この場合は、採種後、室内で新聞紙などの上で2~3日乾燥させ、ビニール袋など密閉できる袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で春まで保管する。
3.充分に水やりして、戸外に置く。用土が乾きすぎないように管理する。
4.翌春に発芽しないタネもあるので、2年目の春まで処分せずにおく。
5.本葉が4枚ほどの大きさに育ったら、1株ずつ鉢に植え替える。

「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。
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