5.毎日の手入れと管理
5-8.次々と花を咲かせる、花がら摘み
花が咲き終わると、花びらが変色し、しおれて花がらになって残ります。花がらをそのままにしておくと結実して草勢が衰え、次の花が咲かなくなったり、咲いても小さな花になってしまいます。7分通り咲き終えたら花を摘み取り、タネをつけるエネルギーを開花のほうに回すと、次々と新しい花が咲きます。花がらのほか、枯れた葉やしおれた花も摘み取ります。花がらや枯れた葉がついていると見た目が悪いばかりでなく、ボトリチス病など病気の発生源にもなります。花がらや枯れた葉を摘みとることは、花を美しく健全な姿に保つための基本です。
花がらの摘み方
① 咲き終わった花をそのままにしておくと、タネを結び株が弱るばかりでなく、病気の原因になる(花はオステオスペルマム)。

② 咲き終わってしおれた花を花茎の元から切る。

③ 花がらをすべて切り取った状態。

④ 花がらを取り除いておくと、つぼみが次々に出て、花いっぱいの姿になる。

バラ

次のよい枝を出すために、花がらは5枚葉を1、2枚付けて、切り戻しをかねてカットする。
スイセン

子房を残すと種子が結実して球根が太れないので、子房も一緒に切り取り、花茎は自然に枯れるまで残す。
ユリ


ユリやチューリップは、花びらが落ちても子房が残るので、花がしおれかかってきたら花首のところから手で折り取る。
ヒアシンス


花茎が太いため花茎を切ると病気が発生しやすいので、花がらを一つずつ摘み取るか、しごいて取り除く。
キンギョソウ


下から上に咲き進むので、咲き終わった花はタネをつけないうちに1輪ずつ摘み取り、全体が咲き終わったら花穂ごと切り取る。
サルビア

一番上の花が咲くころには花穂全体が傷んでいるので、花穂ごと切り取る。
ボタン

花びらが散らないうちに花のすぐ下で切る。葉は切り取らずに1枚でも多く残すほうがよい。
パンジー、ビオラ
タネをつけると株が疲れて花つきが悪くなる。面倒でも花茎の付け根から摘み取り、できるだけ花茎を残さないようにする。
シクラメン
花色があせてきたら花茎を持ってねじりながら引き抜く。花がらをこまめに取り除くと花立ちがよくなる。
マリーゴールド
花がしおれてきたら、タネをつけないうちに花茎の付け根から切り取る。
ペチュニア
花がしおれてきたら、タネをつけないうちに花柄から摘み取る。