5.毎日の手入れと管理
5-7.野菜の肥料
野菜には、葉を利用するもの、果実を利用するもの、根を利用するものなど、さまざまな種類があります。これらの種類によって、あるいは生育段階によって養分の吸収の仕方や量が違ってくるため、施す量と与える回数がかわってきます。肥料に含まれている成分や種類、効き方の速い、遅いなどを考慮して適量をバランスよく与えますが、根がすぐに吸収しやすいところに施すのがコツです。
畑の元肥の施し方
元肥の施し方には「全面施肥」、「溝施肥」があるので、根の張り方や生育期間などを考慮し、それぞれに適した施し方をしましょう。
一般的に、1㎡当たり堆肥2㎏、化成肥料100gを土に混ぜ込みます。(3-6.野菜が育つ土づくり参照)
全面施肥
堆肥や化成肥料を畝全面にまいて、土とよく混ぜる。
溝施肥
深めに溝を掘り、中に堆肥や化成肥料を施し、土とよく混ぜて、上に土を埋め戻す。
鞍つき
溝施肥のひとつで、局所施肥ともいう。植えつけ場所に丸い穴を掘り、元肥を穴に入れて埋め戻す方法で、葉を大きく広げ、株間を広く取るズッキーニやスイカ、カボチャなどに適した方法。
養分を補う追肥
栽培期間の長い野菜は、育つにつれて肥料の吸収量も多くなるので、追肥が必要になる。株元や株の周囲、畝全体など、根がすぐに吸収できる場所に施す。施した後は、除草を兼ねた中耕をして土に混ぜ込む 。