7.整枝・剪定のテクニック:樹形を整える
7-2.庭木・花木の剪定
剪定には「間引き剪定」と「切り戻し剪定」があり、整枝剪定の作業はこの2つを組み合わせて行います。間引き剪定は1度行えば2~3年は行わなくてもよいでしょう。
落葉樹の剪定
常緑樹の剪定
間引き剪定と切り戻し剪定
間引き剪定
密生して込んでいる枝、勢いのない枝、病害虫の被害が出た枝など、不要な枝を取り除く作業で、枝の途中で切り詰めるのではなく、付け根から切り取るので、「枝透かし」とか「枝抜き剪定」とも呼ばれています。この剪定は、樹形をつくることより、健全な木にすることが目的の作業で、間引き剪定をすることにより、内部への日当たりと風通しがよくなり、病害虫の発生を予防する効果もあります。
切り戻し剪定
伸びた枝を途中で切って形を整える剪定で、枝の若返りを図ったり、樹形を小さくしたり、一定の大きさを維持するときなどに行います。切り戻しをすると、枝の芽数が少なくなるため、一般に切らなかったときよりも勢いよく新梢が伸びるので、花木類は花後に強く切り戻し、勢いのよい新梢を出させることも多々あります。
切り戻しの基本