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6月 吊るして楽しむ涼やかなグリーン

Hanging green

 吊りシノブ、あるいはシノブ玉をご存知ですか?
シノブという日本にも自生するシダ植物を水ごけなどに這わせるようにこしらえたもので、夏に軒先などに吊るしてみずみずしいシノブの葉を楽しみます。

 古くは江戸時代からつくられており、形状のおもしろさや美しさに、作者の技量が垣間みられる伝統園芸のひとつでもあります。

 今回は誰でも手軽に作ることができる、簡単な方法を紹介します。お部屋から間近な場所で、先人たちも慈しんできた夏の葉ものを楽しんでみましょう。

用意するもの 作る玉の大きさは握りこぶし程度


A. 水ごけ(たっぷりの水にゆっくりと浸して戻しておく)、シノブの株

B. 小枝や炭片、麻ひも(3m程度)

C. サルカン(下右)とスナップ(下左。いずれも釣り具店で入手可能。写真のように繫げておく。繫がった製品もある)、ビニタイ(吊り下げ用)

Process 1

小枝や炭片に麻ひもの一端を結びつけます。

Process 2

Process 1 を芯にして軽く一握り分の水ごけを丸め、繫がった麻ひもを数回巻きつけます。

Process 3

Process 2 の表面に株をほぐしたシノブを方向を整えながら添えて、麻ひもを巻いて固定します。

Process 4

球や俵型になるように水ごけを足しながら、麻ひもを巻きつけて形を整えます。

Process 5

形が崩れなくなったら、麻ひものもう一方の端を、巻いた麻ひもに固く結びつけて留めます。

Process 6

水ごけの球の上面に渡っている麻ひもに、スナップを通して留めます。

Process 7

スナップに繋げたサルカンに、ビニタイを通して端をねじって留めます。

Process 8

完成。明るい日陰に吊るして楽しみましょう。サルカンがクルクル回るので、風に揺れるシノブの表情が豊かに見えます。

しばらく経つと…

元気に育つと毛に覆われたような根が伸びて、水ごけの球の表面を這うように伸びます。放置してもよいですが、好みの方向に促すように、Uピンなどで留めてもよいでしょう。

管理方法

水やりは…

水ごけが乾き切る前にシノブ玉ごと水に浸して、ゆっくり吸水させます。

追肥には

液体肥料 花工場原液

花工場原液
水やりのとき、2週間に1回程度液体肥料「花工場原液」を水に加えると、簡単に肥料やりができます。
2,000倍程度のうすめになるよう計量して加えましょう。

使用した植物

植物/シノブ

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住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

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