春になると、ひと鉢はこしらえたくなる寄せ植え。つる性の植物をひと株加えると、寄せ植えに動きや立体感を出すことができます。寄せ植えのなかでつる性植物は、垂らしたり支柱に絡ませたりして、自由に形をつくれるのが魅力。支柱は市販品もありますし、枝や棒を利用することもできます。
今回は、棒とワイヤーをつかって軽快なポールをこしらえてみました。色や形で遊び心を加えると、植える植物の株数が少なくても、印象的なひと鉢ができ上がります。
木の棒(今回は直径10mm、長さ900mmのヒノキ材を使用)、木製の取っ手、合釘(太さ1.6mm、長さ25mmのものを使用)、アクリル絵の具、ワイヤー(直径2mmのコーティングワイヤーを使用)、ドリル、キリ、ハサミ、ペンチ、ハンマーなど。ほかに植木鉢(大、小)、花苗、鉢底石、防虫ネット、培養土、粒状肥料「マイガーデン元肥用」を用意。
Process 1
木の棒の端から3~4cmの位置に、ドリルで穴をあけておきます。
Process 2
1と木製の取っ手に、アクリル絵の具で色を塗ります。アクリル絵の具は乾くと耐水性になり、木製品が腐るのを防ぐので、切断面や底部もしっかり塗りましょう。木の棒と取っ手が別の色でも構いません。
Process 3
完全に乾いたら、合釘で木の棒と木製取っ手をつなぎます。この時、1であけた穴が、ポールの上部になるよう、注意しましょう。
木の棒、木製取っ手の底部の中心にあらかじめ浅くキリで下穴をあけておき、合釘をあてがって、ハンマーで叩いてつなぎます。取っ手が傷つかないように、古布などを当てて作業しましょう。
Process 4
植木鉢の底穴を防虫ネットでふさぎ、さらに小さい鉢を逆さにして底に据えます。大きいほうの植木鉢の底が見えなくなるぐらい、鉢底石を入れます。
Process 5
鉢底に伏せた小さい鉢の穴に、3のポールをさし込み、植木鉢の縁から12~13cmほど下まで、適量の粒状肥料「マイガーデン元肥用」を混ぜた培養土を入れます。小さい鉢の穴から培養土が入っても構いません。ポールの根元の土をしっかり押さえて安定させておきます。
Process 6
Process 5 に、ポリポットから抜いた苗をバランスよく配置し、すき間にProcess 5と同じ培養土を少しずつ入れて、苗を植えます。
Process 7
Process 1であけたポールの上部の穴にワイヤーを通し、写真のように巻いて固定します。ワイヤーの巻きぐせを利用しながら、少しずつ下方へ伸ばしていきます。
Process 8
伸ばしたワイヤーが寄せ植えの表土まで届いたら、先端を適宜、土のなかにさし込みます。短く切ったワイヤーをU字型に曲げ、数カ所さして、メインのワイヤーを固定すると落ち着きます。
Process 9
伸ばしたワイヤーに、バランスよくつる性植物を絡めて完成。今回、使用したアイビーなど、巻きひげが出ない植物の場合は、適宜、麻ひもやビニールタイなどで誘引するとよいでしょう。
使用した植物
- 花
プリムラ・ポリアンサ「ディスカバリングストライプ」 - グリーン
アイビー 'コーラ'
制作/うさぎやPlus