かき氷にシャーベット。暑い夏のお楽しみは、ひんやり冷たい氷のスイーツです。さて、そんな季節には、花や葉のアレンジも、涼しげに楽しみたいもの。そこで今回は、古くから夏の風物詩として楽しまれてきた、氷柱花をこしらえてみました。目にも涼しく、また氷が融ける気化熱で周囲の気温も下げる実用的なアイテムです。暑い季節にお客様をお迎えするなら、玄関やリビングのテーブルにあしらってみたら、粋なウエルカムフラワーになること間違いありません。
なお、おもてなしの冷たい飲み物に入れる場合は、ミントやレモンバームなどのハーブや、ナデシコ、バラなどの小さな花のエディブルフラワー(食べられる花)を用いるとよいでしょう。
残念なことに、冷房をかけていても居室で氷は融けるもの。少しずつ氷が水に返ってゆくさまを愛でながら、はかないひとときを過ごすのも、夏の情緒かもしれません。
Process 1
製氷皿の深さの1/3~1/2ほど、湯冷ましの水をスプーンなどで静かに注ぎます。その上に、静かに花首で切りそろえた花や葉を載せましょう。高さのある花を入れるマスは水量を少なめにし、花の高さに応じて、水の量を加減するのがポイントです。
Process 2
製氷皿を静かにエアパッキンで包み、冷凍庫で凍らせます。エアパッキンで包むと温度変化が穏やかになり、透明できれいな氷ができます。
Process 3
Process 2 がしっかり凍ったら冷凍庫から取り出します。氷の上に、再び湯冷ましの水を、スプーンなどをつかって静かに注ぎ足しましょう。水泡ができたら、爪楊枝などでつぶしておくことも忘れずに。
Process 4
製氷皿のマスからあふれないように注意して、水を注ぎましょう。再びそっとエアパッキンで包み、冷凍庫で凍らせます。
Process 5
Process 4 がしっかり凍ったら製氷皿から取り出し、好みの皿やトレイに載せて楽しみます。
最近は、さまざまな形のシリコン製製氷皿が出回っています。写真は宝石型のもの。花や葉が、より立体的に見えて、リッチな雰囲気に。
小さく束ねた花と葉を、牛乳などの紙パックに入れて凍らせた氷柱花。高さがあるので見栄えがグンとアップ。蒸し暑い夜のベッドサイドにもよさそうですね。
制作/Round*R www.round-r.com/