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2月までに終わらせたいバラのお手入れ~ポイントとやり方をわかりやすく紹介~

華やかで香り高い花を咲かせるバラ。

育ててみたい、と思うものの、お手入れが大変そう、と思う方もいるのではないでしょうか?
バラの花をきれいに咲かせるためには、冬の間のお手入れがポイントです。

本記事では、木立性バラのお手入れのコツを分かりやすく紹介します。

春を迎える前に行っておきたい4つの作業

春を迎える前にやっておきたい木立性バラのお手入れに

剪定
寒肥
大苗の植え付け
鉢バラの植え替え

があります。

1つずつ、詳しく見ていきましょう。 

剪定

剪定とは、枝を切り戻すこと。

枝を切り落す、というと、ついためらってしまうという方が多いと思いますが、実は、花は新芽につくもの。
つまり、古い枝を落とさなければ新芽が少なくなり、花が咲きにくくなることもあるんです。
また、風通しが良くなれば、病害虫の被害を防ぐ効果も期待できます。

木立性のバラを剪定する際のポイントは、落葉している時期、2月末までに「樹高の半分程度」まで切り戻すこと。

「そんなに切って大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、古い枝を残すと百害あって一利なし、なので思い切ってバッサリ切ってしまいましょう。

寒肥

寒肥とは、その名の通り、寒い時期に肥料を施すこと。

寒い時期、つまり、1月から2月が適期ですが、この寒肥は次の生育期に備えるものであり、春の開花に欠かせません。
この寒肥に向いているのは、乾燥牛フンや油粕、骨粉やようせいリン肥を混ぜたもの。
ヵ所
フラワーメーカーが寒肥として配合し販売しているものもあるので、自分で配合するのが難しい場合は、そちらを購入されるといいでしょう。

この寒肥は、成分が微生物によって徐々に吸収されることでゆっくりと効果を発揮します。
寒肥のやり方は、バラの株から少し離れた位置に2、3ヵ所ほど穴を掘り、施肥していくだけと簡単です。

ただし、肥料を与えすぎると病害虫の被害にあいやすくなるので、必要以上の量にならないよう気を付けてください。

大苗の植え付け

大苗とは、生産者が前年の秋から冬にかけて台木に接ぎ木して1年以上育てたもの。

初心者にも育てやすい苗で、周年で植えることができますが、販売されている鉢は小さめのものが多いため、根が休眠している時期、2月中には植え付けを済ませることがおすすめです。

植え方は、鉢植えと地植えとで異なります。

鉢植えの場合

深い鉢を準備し、鉢の底に水はけがよくなるよう、鉢底石をたっぷりと敷きます。

次に、根の継ぎ目が地表に出るように土を調整しながら植えていきます。
培養土を周りに入れていく時、土が柔らかい状態になるよう、押さえすぎないことがポイント。
土の表面に緩効性の肥料、そして堆肥を被せたら完成です。


地植えの場合

地植えする部分に穴を掘り、その穴の底に石を敷きます。

掘り起こした土とバラ用の培養土を混ぜたものを穴に入れ、鉢植えと同様、根の継ぎ目が地表に出るようにして苗を植えます。
周りに培養土を入れたら、排水・通気をよくするために盛り土をして、表面に緩効性の肥料をしいて堆肥を被せたら完成です。


植え付けのコツは、植え付ける前に2時間程度、水をはったバケツに根を浸して給水させること。
また、枝元にテープが巻かれている場合は、テープを必ず外すようにしてください。

なお、バラの植え付けの際には、バラ用の培養土を用いると安心です。

※バラにはバラ用の培養土を!マイローズ ばらの培養土」 

鉢バラの植え替え

鉢に植えたバラの植え替えも、休眠中である2月のうちに行っておきたい作業の1つです。

鉢植えのバラの植え替えが必要な理由として

● 土を入れ替えるため
● 土に潜んでいる害虫の駆除のため
● バラの根を切り詰めるため
● バラの根の状態を確認するため

ということが挙げられます。

まず、バラは根から養分や水を吸い上げる植物です。

つまり、鉢植えにしていると吸収できる養分や水が限られてしまう状態にあるため、鉢植えして1年たつ頃には、鉢の中の土は悪い状態になってしまうということ。


したがって、毎年キレイな花を楽しむためには、植え替えが重要となるのです。
また、土を入れ替えることによって、土の中に潜んでバラの根を食べてしまうコガネムシの幼虫を駆除することができます。

コガネムシが付くと、バラの根が食べられて枯れてしまうので、年に1回は土の中に害虫がいないかどうか確かめることが大切です。

土の状態のほかに欠かせないのが、根のお手入れと根の状態を確認すること。
まず、鉢からバラを取り出した際に根がびっしりと回りきっているときには、根を少しカットしましょう。

根をカットしたら枯れてしまうのでは?と思うかもしれませんが、鉢の中にびっしりと根が回りきっている状態では良い生育は望めません。バラの生育をよくするためには、休眠中にある程度カットしましょう。

また、根に病気がないかどうか確認することも大切です。
この時チェックしたいのが、大きなコブができていないかどうかということ。

これは「根頭がん腫病」という病気の症状なので、コブが出来ている根は切り取らなくてはなりません。
このがん腫は感染力が強いので、コブを切ったナイフや土を触ったシャベルはしっかり消毒してください。

バラが休眠している時期にこそできるお手入れをしっかりと

春、芽吹くためには栄養を蓄えることが欠かせません。

キレイな花をより多く咲かせるためにも、休眠時期のお手入れをしっかりとしてみてくださいね。

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