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【ローズマリー】人気のハーブの育て方~秋から冬のローズマリーのお悩み Q&Aも~
丈夫で育てやすく、年間を通して深い緑の葉の色を楽しむことができるローズマリー。
基本的な育て方と、寒さに向かうこの時期にありがちな栽培のお悩み解決方法について、わかりやすくご紹介します。
ローズマリーとは
ローズマリーは、地中海沿岸が原産のシソ科マンネンロウ属の常緑ハーブです。肉や魚などの臭み消しや香りづけ、ハーブやトリートメントなど、幅広く活用することができます。
年間を通して収穫でき、11月〜5月にかけては、ブルーや青紫色、白やピンクの色の花を楽しむことができます。
お手入れが少ないため、初心者でも簡単に育てることができる植物として人気です。
ローズマリーの基本的な育て方
ローズマリーは地中海沿岸原産なので、日差しや強い風に強く、乾燥した場所を好みます。
お世話もほとんど必要ありません。
ローズマリーには、立性とほふく性、半ほふく性の3種類があります。
鉢植えの場合は立性を、グランドカバーとしてならほふく性か半ほふく性をなど、植える場所に応じて種類を選ぶといいでしょう。
ローズマリーの苗が出回るのは春と秋。虫がついておらず、葉色のいい苗を選びましょう。
鉢植えの場合
苗より2まわり程度大きなサイズの鉢に植え、1~2年に一度、大きな鉢に植え替えをしていきます。植え替えの際は、根鉢を崩さないようにするのがポイントです。
水やりは鉢の土が乾いたときにたっぷりと。乾燥しすぎると葉が落ちてしまうので、夏場は特に注意が必要です。
地植えの場合
日当たりと風通しが良く、植え替えをしなくていい場所に植えます。水やりや肥料は基本的に不要。
枝が伸びたら剪定を行いましょう。枯れた枝やバランスの悪い枝を切ることで、風通しも良くなり、病害虫を防ぐことができます。
※ローズマリー(地植え)の育て方はこちら
秋から冬にかけての栽培のお悩みQ&A
年間を通して緑の葉色が楽しめるローズマリー。 秋から冬にかけての栽培に関する疑問について、いくつかご紹介します
Q.ローズマリーは、そのまま冬越しできる?
A.ローズマリーは品種によって多少異なりますが、比較的寒さに強い植物です。
霜が降りても、常緑を保って冬越しができるケースがほとんど。
したがって、暖地では特にお手入れは要りません。
霜や雪の降る日が多いなど、例年より厳冬傾向にある場合には、念のため防寒対策をしてください。
鉢植えの場合の防寒対策
冬場は室内に入れ、日光の当たる窓の近くに置くといいでしょう。
室内に置くと暖房で乾燥しやすくなるので、適切なタイミングで水やりするのを忘れずに。
地植えの場合の防寒対策
冬期に氷点下の気温となる寒冷地では、気温が下がる前にムシロや寒冷紗で万全に。
日当たりと水はけの良い場所に植えるのもポイントの1つです。
Q.防寒対策以外の冬越しの準備はどうしたら?
A.暖地でも寒冷地でも、しておきたいのは軽く剪定をすること。
厳しい冬の間、枝や葉が密生した状態ではたくさんの栄養が必要になり、株の体力が奪われてしまいます。
そのため、12月までには枝透かしや枯れ枝をカットするなど、軽めの剪定をしておきましょう。
生育期の春を迎えると、新鮮な若い葉がたくさん芽吹きます。
Q.そろそろ花期なのに、つぼみもつかないのはなぜ?
A.ローズマリーは、一般的に11月〜翌年の5月頃が花期とされていますが、花が咲かないと嘆く方も少なくありません。
その原因は、下記のように様々なことが考えられます。
● 株が若い
● 実は花期ではない(ほふく性の品種には、夏に花が咲くものも)
● もともと花が咲きにくい品種
● 誤った剪定で花芽をカットしてしまった
● 葉の摘みすぎにより、株が弱って花を咲かせられない
…が、どれが本当の原因か、はっきりと断定できないケースも多いようです。
思い当たる原因がないときは、花を咲かせるために大切な2つのポイントを確認してみましょう。
①日当たりを良くし、お世話をしすぎない
日当たりが問題なければ、水や肥料はほとんど不要。お世話のしすぎには注意しましょう。
②剪定する
ローズマリーは枝が古くなると、段々と根元が茶色く変色し、硬くなることも。これは木質化と呼ばれるもの。
木質化した部分だけになると葉が出なくなり、花が咲かない原因になることも。
これを防ぐためにも、忘れずに剪定を行いましょう。
4月〜5月の気温15℃〜25℃前後の時期に、緑色の部分を少し残す剪定がおすすめです。
日当たりと適切な時期の剪定がポイント
年間を通して緑色の葉を楽しめるローズマリー。
肉や魚の臭み消しのほか、ハーブティーやアロマなど、幅広く活用することができます。立性のローズマリーは、庭のシンボルツリーや生垣にしても素敵です。
ぜひ、本記事で紹介したポイントを参考に、上手に冬越しさせてください。
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