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気温の高い夏は、ミニバラにとっても試練の時期。暑さや強い日差し、急に襲ってくる豪雨など。天候によるダメージだけでなく、水や肥料といったお手入れ方法を間違えると、元気がなくなり枯れてしまうことも。
そこで本記事では、「ミニバラが暑い夏を乗り切るために知っておきたいポイント」をピックアップしました。
ぜひ参考にしてください。
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ミニバラが枯れてしまう理由として多いのは、「水をやりすぎて根腐れしてしまう」というもの。一方で、乾燥状態が続くと枯死してしまう恐れも。
真夏は、水のやりすぎと水切れに、気をつけましょう。
水やりのポイントは、表土が乾いたタイミングで鉢底穴から水が滴るまで、しっかり水を与えること。
よく「昨日はにわか雨が降ったから、今日は大丈夫」と判断するケースが見られますが、雨が少々降っても、鉢土のすみずみまで水分が行き渡っているかどうかはわかりません。鉢を持ち上げるなどして、よく確認しましょう。
また、夏場の日中の水やりは、暑さで鉢の中の温度が上がることにより根が傷んでしまう恐れが。朝や夕方の涼しい時間に水やりを行い、受け皿にたまった水はこまめに捨てるようにしましょう。
夏の暑さで弱っている株にとって、本来なら栄養になるはずの肥料は刺激を与える原因に。
夏バテしているだろう、と肥料を与えるのは逆効果になるので要注意です。
暑い夏は、肥料ではなく活力剤でミニバラをサポートしてあげましょう。
※活力剤でミニバラの夏バテ克服!「マイローズばらの活力液DX」
バラは日当たりの良い場所を好む植物ですが、夏の強い日差しは葉焼けを起こしてしまう原因に。
葉の一部が茶色や白になっていたら葉焼けをしているので、その部分をカットし、直射日光が当たらないようそれぞれの植え方に適した対策をとりましょう。
日差しを避けられる軒下などに移動しましょう。ただし、ベランダなどのコンクリート床は照り返しで暑くなるため、地面に直置きせずに棚やスタンドに置くのが◯。
なお、移動した場所が日光に十分に当たらない場所だと、今度は葉が落ちてしまうことも。直射日光は当たらないけれど、日差しは当たる場所を選ぶようにしてください。
もし、植えている鉢が大きくてなかなか動かせない場合には、二重鉢での暑さ対策もおすすめ。一回り大きな鉢に入れてあげることで、鉢の温度が上がるのを防ぐことができますよ。
シェードなどで日差しを遮り、腐葉土やバークチップなどでマルチングすると良いでしょう。
暑い時期にも蕾を付けることがありますが、花を咲かせるためにはたくさんのエネルギーを必要とします。もし、蕾をそのままにして花を咲かせてしまうと、葉や枝にエネルギーが回らず、株も休まりません。
秋以降にキレイな花を楽しむためにも、夏に付いた蕾は摘み取るようにしてくださいね。
夏の暑さは、バラにダメージを与える原因の1つ。
この時期に剪定をすることで、風通しを良くし、必要なところに栄養をいきわたらせることができます。
気温や生育状態にもよりますが、梅雨明け以降で育ちが悪い枝や弱った枝、風通しの悪い場所などを見極めながら剪定を行いましょう。
夏は、日中に剪定してしまうと暑さでバラが弱りやすいので、朝や夕方の涼しい時間に剪定するのがおすすめです。
また、夏剪定をする際は、なるべく浅めに行い、剪定後はこまめな水分補給と病害虫対策をとることが大切です。
なお、アブラムシやハダニ、黒星病が発生しているのを発見したら、早めに対処してください。
夏というと、ゲリラ豪雨や台風などが予想される時期。激しい雨や風は、ミニバラの枝や葉にダメージを与えます。また、軽い鉢に植えていると、風で飛ばされる危険も。
悪天候が予想されるという情報を耳にしたら、天気が悪くなる前に対策を。鉢植えのミニバラは軒下や室内に移動させるか、鉢ごと横に倒しておきましょう。
地植えのミニバラは、株が倒れないよう支柱を立ててしっかり固定した後、防風ネットを被せて保護すると良いでしょう。
天候が回復したら、枝の状態をチェックしながら支柱やネットを外し、消毒を。一見した限りでは気付かないほどの細かい傷から雑菌が入ってしまうことがあるので、早期発見で防ぎましょう。
楚々として可愛らしいミニバラも、夏の暑さには弱いもの。過酷な夏を乗り切るためには、人の手が欠かせません。
本記事でご紹介したポイントを参考に、ミニバラを上手に夏越しさせてくださいね。
ミニバラ~暑い夏を乗り切るために知っておきたいポイント6選~園芸知っトク情報のページです。
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