病害虫ナビコガネムシ(幼虫)
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幼虫の被害と成虫の被害があります。幼虫の被害は根を食害することです。養分の吸収が出来なくなって生育が悪くなり、大発生すると、苗だけでなく樹木でも枯れることがあります。また、イモなどもかじられます。成虫の被害は葉を葉脈だけ残して網目状に食害するため生育や美観が損なわれることです。また、花に群がり、花が食害されて無惨な姿になることもあります。
植物を加害する甲虫類ではマネコガネ、ヒメコガネ、ドウガネブイブイ、ハナムグリ、ゾウムシなどをよく見かけます。種類によって異なりますが、5月頃より成虫があらわれ、雌成虫は交尾後、土中に産卵します。幼虫の状態で越冬し、春先に蛹になるというサイクルです。普通はこのように年1回の発生ですが、寒い地方では卵から成虫になるまで2年かかることもあります。産卵時期には、畑や芝地などに卵を数十個ずつ数日間にわたって産みますが、鉢やプランターの中にも産卵します。幼虫は2~3cm程度で、頭部が黒や茶系で体色は乳白色をしており、U字形の状態で土中に生息します。暖かい時期は比較的地表面で活動していますが、寒くなるにつれ地中深くもぐるようになります。成虫は飛んで移動するため、加害場所に必ずいるとは限りません。
成幼虫とも見つけたら取り除きます。庭木などに寄生している成虫は木を揺すると、垂直に落下して死んだふりをして、しばらくすると飛んで逃げていくので、網などで素早く捕まえます。畑を耕したり、鉢土を取り除いた時に見つけた幼虫も直ぐに取り除きます。後で退治しようとして土の上に集めておくと、素早く土の中に逃げて見えなくなります。防除薬剤としては、成虫には「家庭園芸用スミチオン乳剤」や「ベニカ水溶剤」を散布します。コガネムシ成虫の姿を見かけたら、付近に卵を産み付けた可能性が大きいので、「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3」を植物のまわりの土に混ぜます。毎年発生している場合には春先に苗を植え付ける時に始めから土に混ぜておきます。芝生では「家庭園芸用スミチオン乳剤」の希釈液を土壌灌注します。
カブトムシもコガネムシ科の甲虫類でいずれも幼虫は土中で生育します。カブトムシの幼虫は腐葉土などの有機物を食べ、成虫は樹液を吸いますが、自ら幹に傷を付けることはありません。成幼虫とも植物に被害は及ぼさないので当然、害虫には分類されません。
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