病害虫ナビチャドクガ
発生カレンダー
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被害症状
葉が食害され、丸坊主になるまで食べられることもあります。当然生育は悪くなりますが、それ以上にやっかいなのが触れると毒毛によりカブれ、湿疹に悩まされることです。特に、首まわりや目のまわりなど皮ふの柔らかい部分が被害を受けやすいです。毒毛に触れて湿疹が出たら直ぐに医師の手当てを受けてください。
生態
年2回発生します。ふ化した幼虫は葉裏に群棲して表皮を残して食害します。そのため、食害された部分が白く透けて見えるので、被害に気がつきます。大きくなるにしたがい分散して食害するため、被害も拡大します。葉裏に産み付けられた卵塊で越冬します。
防除方法
チャドクガが大発生すると側を通るだけでも、風に飛ばされた毒毛によって湿疹が出ることがあります。発生を認めたら直ぐに寄生した葉や枝ごと切り取って処分します。また、薬剤を散布して退治しても落下せず、枝などに付着したままになることがありますが、死んだ虫の毒毛に触れても湿疹が出るので注意してください。万一、触れてかゆくなっても、掻いてはいけません。毒毛がますます体内に入り込みいつまでも痛みがとれなくなります。多くの薬剤が効きますが、手軽に使用できる薬剤ではベニカX、「ベニカXスプレー」、「ベニカXファインスプレー」、「ベニカJスプレー」、「GFオルトランC」などが効果的です。希釈する薬剤では「ベニカX乳剤」などが効果的です。
まめ知識
【チャドクガの毒】チャドクガの体表には毒針毛というものがあり、ヒスタミン等の物質が含まれるので体内に入るとアレルギー反応を生じ痒くなります。この毒針毛は、実は幼虫の全身を覆っている体毛とは別のもので、長さ0.1mm以下の目に見えないほどの小ささで、表面に小さなトゲがあり皮膚に付着すると抜けにくい構造になっています。毒針毛は非常に抜けやすく、幼虫だけでなく、幼虫が脱皮した抜け殻、繭、卵、成虫などすべての生育ステージに付着しています。風などで飛散しやすいので直接チャドクガに触らなくてもチャドクガの発生しているつばきの近くを通りかかっただけで痒くなることもあります。 チャドクガの毒針毛が刺さった場合はこすらず、セロハンテープなどでなるべく毒針毛を取り除き、水で洗い流し、すみやかに皮膚科を受診してください。
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