フェイジョアの実が着かない原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。
実が着かない
剪定(刈り込み)が原因!
フェイジョアは枝の先端近くに花芽ができるので、冬季剪定(3月)に枝の先端を切り過ぎると花芽がなくなりその年は実が着かなくなります。徒長枝や込み合う古い枝を間引き剪定し、日当りや風通しを良くして樹高を維持する程度にします。
自家不結実性が原因!
フェイジョアには自家不結実性という性質があるため同一品種を2本植えても種子ができず実も着きません。フェイジョア(マンモス、トライアンフ、クーリッジ、アポロ、ジェミニなどの品種)のうち自家結実性が多少あるのはアポロ、クーリッジだけで、ほかのものは異品種をもう1本近くに植えるか、片方の樹に異品種の枝を高接ぎすることが必要です。また、自家結実性のある品種でも異品種と一緒にするほうが結実量は多くなります。
環境条件が原因!
フェイジョアの開花期は6月上旬から中旬ごろになります。梅雨時のため、自家結実性の品種でも訪花昆虫が少ないなどが原因で結実が不安定になり、実着きが悪くなることがあります。市街地などで昆虫類が少ないときも同様ですが、この場合は人工授粉をおこなって確実に授粉させると実着きがよくなると同時に、果実に種子が多く入って大きな果実を収穫することができます。
人工授粉用には、咲いて間もない若い花(花弁が白く膨らむ前の、花粉がまだ出ていないもの)を選び、それに花粉の良く出ている花を切り取って人工授粉用の花の中心に1本だけ突き出ているめしべの先端に花粉をつけてやります。