ユズの実がつかない・花がつかない原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。
実がつかない(花がつかない)
接木苗でない(実生苗である)ことが原因、樹勢の強いことが原因!
ユズは他のカンキツ類(ウンシュウミカンなど)と比較して樹勢が強く深根性で、枝葉がよく茂る性質があります。カラタチを台木として育てるのが一般的で、それでも花がつくまでに庭植えで7,8年、鉢植えでは3,4年かかります。実生苗だと庭植えでさらに2,3年かかります。できるだけ接木苗で育ててください。
また、接木苗でも窒素分の多い肥えた土壌で育てると花がつくまでの年数は多くかかります。このような時は窒素分を控えてカリ分の多い肥料を与えるようにします。ユズは樹形が直立性で放任しておくと枝が立ち上がり、これも花をつけにくくする原因ですから、若木のうちに支柱やヒモなどで誘引して、枝を横に開くようにします。剪定方法にも気を使って、強い切り戻し剪定は行わずに、徒長枝を間引き剪定するぐらいにします。
庭植えで、それでも花がつかなければ、3月ごろ根元から50~60cmぐらいの所を掘って、太い根を2,3本切る(断根)と効果的です。鉢植えにするのはこれと同じ意味があります。また、地面から20~30cmの所の樹皮を幅1cmほど剥ぎ取る環状剥皮を5月上旬ごろ行うのも効果があります。