暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本
まずは知りたい園芸知識
揃えておきたい園芸用具についての基礎知識をご紹介します。このページでは植物を切る作業に必要な道具について、用途別ごとに必要な道具とその使い方をご紹介します。
2.揃えておきたい園芸用具
2-3.植物を切る道具
美しい花を長く楽しむために欠かせない作業は切る作業です。切り花や咲き終わった花がらを切り取る、庭木の剪定、生け垣の刈り込みなど、それぞれの作業に適した道具がありますが、使用頻度が多いのはハサミです。細かい作業に対応できる木バサミと、少し太い枝を切る剪定バサミの2本があると一通りの作業ができます。
枝や茎、花がらなどを切る道具
■木バサミ(植木バサミ)
細い枝や枯れた葉、花がらを切り取る、摘心、切り戻しなどの細かい作業に適した、最もふつうに使う園芸用のハサミ。
【木バサミの使い方】
① 細い枝や葉、傷んだ草花の茎や花がらは刃の先で軽く切る。
② 太めの枝は深く挟んで、刃の根元近くで切る。ただし、無理をすると柄で手のひらを挟むことがあるので注意。
■剪定バサミ
もともと果樹の剪定用につくられたハサミで、バネがついていて開閉が楽にできる。直径2㎝程度までの枝切りが可能。
【剪定バサミの使い方】
① 枝を挟み、受け刃で枝を固定したまま、切り刃側の柄を引き上げるように切る。枝が太い場合は深く挟むとよい。
② 細い枝は刃の先の方で切る。
・使用後の手入れ
泥や樹液がついたままだと錆びる原因になる。使った後は、汚れをふき取り、刃と刃の接続部分や剪定バサミのスプリング部分に機械油を塗っておく。
■園芸バサミ
摘心や花がら摘み、切り花など、最もよく使うハサミ。開閉が楽なバネつきもある。
■花がら摘みバサミ
小ぶりで小回りのきくハサミ。花がら摘みなどの細かい作業のほか、細い枝なら切り戻しや剪定にも使える。
■刈り込みバサミ
生け垣や庭木の刈り込みに欠かせない。刃長18~19.5㎝、全長70㎝くらいが使いやすい。刃が交換できるものもある。
■ピストル型ノコギリ
剪定バサミでは切れない太い枝を切るときに使う。グリップの部分が曲がっているので片手で作業がしやすい。
芝生の手入れに使う道具
■電動リール芝刈り機
電動式は騒音が少し気になるが、広い面積を刈るには便利。刈り高が調整できるものがよい。
■芝生バサミ
芝刈り機が入らないような狭い場所や縁石周りなどに使う。刃面と芝生面とを平行に保って刈る。立ったままで刈れるものもある。
芝生バサミ