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美味しいミニトマトを育てるために知っておきたい5つのコツ~簡単レシピ付き

以前実施した「育ててみたい野菜」アンケート調査でミニトマト(ナス科)が1位となりました!

春になり、もうすでにコンテナに苗を植え付けて日々の成長を見守っているガーデナーも多いことでしょう。

今回は、より多くの収穫を得るために知っておきたい、ミニトマトのコンテナ栽培のコツをまとめました。

日当たりが良く多湿にならない場所がベスト

ミニトマトは、日光を浴びることで美味しくなります。
そのため、コンテナは「日当たりの良い場所」に置くようにしましょう。
日当たりが悪いと成長不良になるだけでなく、実が充実しないのでご注意を。

また、トマトは多湿を嫌う植物です。水はけの悪い場所では疫病が発生したり、生育不良となりやすいので、地植えの場合は土をよく耕し、畝を高めに立てて、できれば畝間に敷き藁を敷くなどして水はけを確保しましょう。

コンテナ栽培では、基本は日の当たる場所に。そして、雨の時期には軒下などに置くと最適です。

水やりは「やりすぎ」も「やらなさすぎ」もNG

ミニトマトを育てるときには「水を少なめにした方が甘くなる」と耳にしたことがあり、あまり水やりはしない、という方も少なくないのでは?

ミニトマトは南米のアンデス高地が原産の植物で、確かに少し乾燥気味に育てるのが良いとされています。

しかし、極端に乾燥した状態から雨などによって水分が供給されると、裂果の発生につながります。
したがって、ミニトマトを育てる際は、水の「やりすぎ」も「やらなさすぎ」もNG。

実がなるまでは控えめな水やりが正解ですが、実がなり始める時期からは、十分な量の水を与えるようにしましょう。

水やりのタイミングは土の表面が乾いたとき

底穴から水がしたたり落ちるまでたっぷりと水を与えてください。コンテナ栽培は、地植えに比べて乾燥しがち。水やりのタイミングを見逃さないよう気をつけましょう。

まだ土の表面が湿っている状態で水を与えると、根腐れを起こすことも。水やりの前には土の状態をしっかり確認してください。

水やりをする際は日中の暑い時間を避け、朝早く、もしくは、日没前に行いましょう。

収穫量アップには「ループ仕立て」を

ミニトマトを初めて育てる、という方におすすめなのは支柱を1本立てる「一本立て」。
よりたくさんの実を収穫することができるのは「ループ仕立て」です。

ループ仕立て
タワー仕立てとも呼ばれ、3本の支柱をタワー状に組み、枝を誘引していく方法。

ループ仕立ての手順

1.ミニトマトの苗を植え付けて20日後を目安に、タワー支柱を立てる。

2.苗の植え付け時につけた仮支柱をはずし、茎(主枝)を斜め上方向に誘引。タワー支柱の外側に巻きつけるようにして留めます。

3.第1花房のすぐ下の葉のつけ根から伸びるわき芽を伸ばし、主枝と同様に巻きつけて2本仕立てに。

4.側枝1本を、同じようにタワー支柱の外側に巻きつけて育てましょう。


コツは、茎の先端の方を持って自然にしならせながら、ややねじるようにして巻きつけること。

茎には、水を切らした状態だと柔らかくなりやすいという特性があるので、水やりを控えた後に茎を動かすのが望ましいです。

茎の成長に合わせて、約30cm間隔で麻ひもなどを用いて支柱に結び留めると良いでしょう。

「わき芽かき」と「摘芯」で美味しい果実を

ミニトマトには、たくさんのわき芽が発生します。このわき芽を放置するとどんどん葉が茂って日当たりや風通しが悪くなり、病気の原因に!

また、栄養が分散されることで実が付きにくくなります。タワー支柱に巻き付ける第一花房下のわき芽以外は、見つけ次第、手でもぎ取りましょう。

また、ミニトマトは養分が足りているとぐんぐん背が伸びますが、大きくなりすぎると果実の味も落ちてしまいます。
これを防ぐには、茎が支柱の上部、大体5〜6段目の花が咲く頃まで伸びた段階で、茎の先端を摘み取る「摘芯」を。

コンテナのサイズによっては、この目安より早めに摘芯してもOK。花房より上に、数枚の葉を残して切るのがポイントです。

家庭菜園であれば、摘芯せずに茎を折り返したり、根元の茎をぐるぐるまとめていく「つるおろし」をする、といった方法も。

お好きな方法で楽しんでみてはいかがでしょうか。

第一花房の人工授精を忘れずに

ミニトマトの栽培で欠かせないのは「第一花房の人工授粉」。
初めて咲いた花である、第一花房を結実させないと、その後も実がならずに茎葉ばかりが茂ってしまいます。

人工授粉の方法は、朝早い時間に、花のつけ根を軽く叩いて花粉を飛ばすだけ。
また果実が付きやすくするため、植物成長調整剤を花に散布するのも◎

※トマトの実付きをよくする「日産トマトトーンスプレー

病害虫対策も抜かりなく!

ミニトマトを育てる際に注意したい病害虫は「青枯病」や「尻ぐされ症」、「アブラムシ」や「タバコガ」などです。

病害虫対策は、早期発見&早期治療が肝心です。タイミングを逃すと大きな被害に。タイミングを逃さず、専用薬剤ですばやく対処をしましょう。


※ミニトマトの病気と害虫、両方に効く!「アーリーセーフ

※ミニトマトにつきやすい病害虫の詳しい情報はこちら  

※ミニトマト(鉢植え)の育て方はこちら  

手軽に美味しい「ハニーマリネ」を

収穫したミニトマトはサラダやスープ、炒め物など、さまざまな料理に取り入れることができますが、ここでご紹介したいのは漬け置きするだけで完成する簡単マリネ。

材料
● ミニトマト
● 水 ※ゆでる用
● はちみつ(大さじ2)
● オリーブオイル(大さじ2)
● お酢(小さじ4)


作り方
1.お湯を沸かします。その間にミニトマトのへたをとって、お尻を爪楊枝で刺して穴をあけておく。
2.はちみつとオリーブオイル(それぞれ大さじ2)、お酢(小さじ4)をあわせてマリネ液を作っておきます。
3.沸いた熱湯で30秒ほどミニトマトをゆで冷水につけて、皮を剥く。
4.作っておいたマリネ液にミニトマトを漬け、半日から
晩、冷蔵庫で冷やしましょう。

そのままお皿に盛りつけても、サラダや冷やし中華のトッピングにも嬉しい一品です。

ポイントを押さえて美味しい実の収穫を

品種や植え付けの時期にもよりますが、ミニトマトは6月下旬〜9月中旬、1番花が咲いて約50日経つと収穫が出来るようになる植物です。

水やり
わき芽かき、摘芯や人工授粉など、本記事で紹介したポイントを押さえれば、たくさんの実を付けてくれるはず。

大きなサイズのトマトに比べて初心者にも育てやすい野菜なので、ぜひ挑戦してみてください。

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