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知っておきたい園芸情報 - 園芸知っトク情報9月のバラのお手入れ〜夏剪定はどうする?対策が必要な病害虫は?~

暑さのピークは越えたものの、まだまだ暑い9月。
この時期のバラ(バラ科)のお手入れでしておきたいのが、「夏(秋)剪定」と「台風対策」、「病害虫対策」です。

また、秋バラのシーズンに向かって、肥料の与え方もおさらいしておきたいところ。

本記事では、9月にしておきたいバラのお手入れについて、分かりやすくご紹介します。

目次

●秋バラの開花に向けて行う夏剪定

9月のバラのお手入れリストの筆頭に上がるのが「夏剪定」ですが、この夏剪定は、必ずしなくちゃいけない...というわけではありません。

四季咲きや返り咲きのバラは、5月〜9月にかけて、何もしなくても自然に花が咲きます。

したがって、9月に剪定をすると、品種にもよりますが約50日もの間、花のない期間ができてしまいます。そのため、少し寂しいと思われるロザリアンも少なくないでしょう。

夏剪定を行う目的は以下の通り。

● 樹形を整える
● 開花時期を合わせる
● 株の状態を確認する

樹形を整える

9月になると朝晩の暑さが和らぎ、それに伴って土の温度も下がり、バラが勢いよく伸びだします。

バラの伸びる勢いが良くなると樹形が乱れていくので、茂りすぎた枝を整理し、樹形を整えるために夏剪定を行います。

開花時期を合わせる

夏剪定によって、開花の時期を揃えることができます。
11月にバラを一斉に開花させたいという方は、9月に剪定しましょう。

ただし、花がない時期を設けたくない方、秋までポツポツと咲くバラを楽しみたい方は、必ずしも9月の剪定にこだわる必要はありません。

もし夏剪定を行わない場合は、花がらをこまめに取り除いてください。

●夏剪定は開花時期の逆算を

夏剪定をしたら、約50日バラは咲きません。そのため、時期を逆算して夏剪定をすることが大切です。

9月以降は、徐々に気温が下がってバラの生育がゆるやかになるため、「夏(秋)の剪定が1日遅れると、開花は2日遅れる」点も考慮してください。

●夏剪定と同時に施肥も

真夏の厳しい暑さや日差しで夏バテ気味のバラ。剪定後はたくさんの新芽が一斉に出てきて、開花します。

そのために必要となるのがエネルギーです。このエネルギーを補充するために有効なのが施肥をすること。

まずは、バラの活力剤で根から元気になってもらい、活力剤の効きめがあらわれたら、バラ専用の肥料を与えましょう。


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しっかりと施肥をすることで、新芽の成長はもちろん、花つきも良くなるので、ぜひ欠かさずに行ってください。

●台風対策もしっかり

9月は台風も襲来する時期。台風が直撃すると、枝が折れたり、場合によっては根もとから折れてしまったりすることも。

せっかく育ったバラがダメージを受けてしまわないよう、台風の前にはしっかりと対策をしましょう。


鉢植えの場合

室内等の雨風が当たらない場所、もしくは、外でも雨風が当たりにくい場所に移動させましょう。


地植えの場合

バラの幹の近くにしっかりとした支柱を立ててバラを固定し、株の周りに別の支柱を立てて防風ネットを張りましょう。
防風ネットが台風の風で巻きあがることがないよう、ネットをレンガなどの重しでしっかり固定することも重要です。

台風が通過したあとは

支柱や防風ネットをつけたままでいると、風通しが悪く、株が蒸れてしまいます。台風が通過したら早めに外しましょう。

また、台風の通過後には、飛んできたゴミを取り除いたり、折れた枝を剪定するなどのお手入れも忘れずに。

春に購入したバラの新苗もしっかりお手入れを

さらに、春に購入したバラの新苗のお手入れも、この時期の大切な作業です。

シュートが出てきたら、枝先を手で摘んで(ピンチ)しまいましょう。

1年目に花を咲かせると株が充実しないため、9月中旬くらいまでは蕾を手で取り除くことがおすすめです。

●病害虫対策も念入りに

朝晩の暑さが和らいでくる9月になると、うどんこ病や黒星病の予防、ハダニやコガネムシの対策が欠かせません。

うどんこ病

昼と夜の気温差が大きくなると発生しやすくなる病気です。
葉やつぼみが白くなっているのを見つけたら、早めに取り除き、薬剤を使用しましょう。


多湿でも発生しやすくなるため、風通しを良くしたり、夕方の水やりを控えると予防効果が期待できます。

黒星病

秋の長雨と言いますが、この時期、雨が多くなると発生しやすい病気です。
黒い点が葉に現れたら、早めに取り除きましょう。対策が遅れると葉が落ちて株が弱るため、予防薬剤を散布したり、水や雨が跳ね返るのを防止するのも有効です。


この時期に注意しておきたい害虫はハダニとコガネムシです。

ハダニ

まだまだ残暑が厳しいこの時期、高温乾燥を好むハダニが活動します。
ハダニは体長が0.5mmとかなり小さな害虫です。そのため、ハダニが発生しても被害が広がるまで気がつかないことが多くあります。


ハダニは葉裏にくっついているので、葉の裏めがけて勢いよくシャワーをかけて薬剤を散布すると駆除することができます。

葉がカスリ状になって薄くなっているのを見つけたら、早めに対策しましょう。

「コガネムシ」

幼虫はバラの根を、成虫は葉や花を食べてしまいます。
秋は越冬前の幼虫による食害が増える時期です。


蕾がつかない、株に元気がない、という症状が現れたら、コガネムシの幼虫が根を食べてしまっているかもしれません。

バークチップで土を覆い、コガネムシが産卵するのを防ぎ、幼虫が見つかったら早めに処分しましょう。薬剤散布も有効です。

コガネムシ幼虫について調べる「コガネムシ(幼虫)
コガネムシ成虫 について調べる「コガネムシ(成虫) 

適切なお手入れでキレイな秋バラを楽しむ

朝晩の暑さが和らぐ9月。
株の成長は早くなり、発生する病害虫も少しずつ変化します。

キレイな秋バラを楽しむために、この時期に合わせたお手入れをしてください。

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商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。

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