目次
バラ(バラ科)が次々と開花し、キレイな花を楽しめるこの時期。
続けてキレイな花を咲かせるために欠かせないのが「花がら切り」です。
花がらをそのままにしておくと、花はだんだん茶色く変色していくため、見た目が悪くなります。また、灰色かび病などの病害虫の温床になりかねません。
キレイなバラを楽しむためには、咲いた花の数の分、咲き終わったバラの花がらをカットしましょう。
本記事では、バラの種類別ごとに花がら切りのポイントをご紹介していきます。
イングリッシュローズは、花が咲き終わったらその都度花がら切りを。花がらをカットする位置は、木立性なのか、半つる性なのかにより異なります。
よく花を咲かせる木立性の場合、伸びた枝の半分くらいで切りましょう。このとき、外側を向いている葉を4〜5枚、残しておくようにしましょう。
半つる性の場合、カット後にどのように仕立てたいかで切る位置が変わります。
つるをしっかり伸ばしたいときは、やや長めに枝を残してカット。繰り返し咲かせたいなら、伸びた枝の半分〜1/3を残してカットするようにしてください。葉は4〜5枚残しておきましょう。
【イングリッシュローズの育て方はこちら 】
ハイブリット・ティーの場合、時期によって花がら切りで注意すべき点が異なります。
この時期に咲いた花は、咲き終わったら都度花がら切りを。4〜5枚の大きな葉を残して切ると、次の花が安定して咲きます。
伸びた枝の半分くらいを目安に切り戻しましょう。
花が盛りを過ぎ、そろそろ終わりかな、というタイミングで花がら切りを行います。大きな花を咲かせるハイブリット・ティーは、開花に大きなエネルギーを消耗します。
1番花についで、よい2番花、3番花が咲くように、花がら切りで株のパワーを回復させましょう。切る位置の目安は、外側を向いた葉が4〜5枚ある位置、だいたい、枝の半分あたりとなります。
咲く花が終った後も、花がら切りをします。ただし、この時期は深く切り戻さず、浅く切ることがポイント。
温暖な地域では、浅く切り戻すことで11月〜12月にも開花を楽しむことができるでしょう。
【ハイブリット・ティーの育て方はこちら】
つるバラの花がら切りは、下記のタイプ別で切る場所が異なります。
花が咲き終わったら葉を3〜4枚ほど残してカットし、ほとんどの花が咲き終わったら、房の手前で切り戻してください。
もし、フェンス仕立てにしている場合、前年に誘引した枝の半分〜1/3程度の位置で切ります。
花が終わったら3〜4枚ほどの葉を残して切り戻しましょう。
種類によっては秋に赤い実をつけるものがあります。
この赤い実を楽しみたい、という場合は、切り戻さずにそのまま実をつけるのを待ちましょう。
枝を早く伸ばしたい時は長めに、花をよく咲かせたい場合は5~6枚の葉を残した位置、または、伸びた枝の半分まで切り戻します。
ただし、四季咲きのつるバラでも実を楽しみたい場合は、花がら切りをせずに実が付くのを待つといいでしょう。
【つるバラの育て方はこちら 】
ここまで、花がら切りは花が咲き終わったら都度、と書いてきました。しかし、この「花が咲き終わったタイミング」をどう判断すればいいのか悩むという方も多いのではないでしょうか。
花がら切りにおすすめの「花が咲き終わったタイミング」の目安は、「花が8分咲きになったとき」。
開き切る前だともう少ししてから、と思うかもしれませんが、早めに切り戻すことで2番花、3番花をキレイな状態で咲かせることができます。
切った後は、花瓶に生けて楽しめます。
花がら切りをした後に欠かせないのが、活力剤を与えること。どの種類のバラも、花を咲かせるために体力を使うため、花の終わりになると少しお疲れ気味になっています。
咲いている花や株に栄養を供給するために、花がら切りとあわせて活力剤をあげるようにしてください。
※バラの活力剤の決定版「マイローズばらの活力液DX」
バラの種類別に花がら切りのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
花がら切りは、8分咲きのタイミングで、外側を向いた大きな葉を4〜5枚分残して切ることが大切です。
放置していると次の花の開花が遅れたり、株に病害虫がつく原因になるので、ぜひ早め早めのお手入れをしてくださいね。
バラの花がら切り~いつ?どこを切る?ポイントを分かりやすく解説~園芸知っトク情報のページです。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。
商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。