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【常緑樹】強い日差しや西日に強く育てやすい~香りも楽しめる常緑樹3選~
1年を通して、青々としたグリーンの葉を絶やさない常緑樹。
常に葉が茂っているので、目隠しや防犯、日差しを遮るなど、さまざまな機能をあわせもち、自宅の庭に植えたい、という方も少なくありません。
常緑樹は、葉の形状で針葉常緑樹と広葉常緑樹に、そして、樹高で低木・中木・高木に分けることができます。
本記事では、数多くある常緑樹の中から、強い日差しや西日に強く育てやすい品種を3つ、ご紹介します。
①ユーカリ・ポポラス
ユーカリ・ポポラスは、オーストラリア東部に自生する丸やハート形の葉が可愛いフトモモ科・ユーカリ属の常緑性高木です。
オーストラリア東部の気候は、夏は25℃、そして冬は6℃程度の亜熱帯性気候で、乾燥しているのが特徴。
その地域に自生するユーカリ・ポポラスは、乾燥に強く、成長スピードが早い木としても知られています。
ユーカリの木の中でも寒さに強く、マイナス15℃までなら枯れないのも特徴。地植えでも冬越しが可能です。寒さで枝葉が赤くなりますが、暖かくなると自然と元の色に戻るので、心配はいりません。
育てる際のポイントとお手入れ
紫外線を好むため、日当たりのいい場所で育てるのがポイント。樹勢が強く、樹高10m以上にも育つ高木なので、コンパクトに育てたいならサイズ調整のお手入れが大切。真冬以外のシーズンに摘心や剪定を行いましょう。
葉に精油が含まれているため、すがすがしい香りがかすかに漂うユーカリ・ポポラス。
葉を手でこするとその香りが強くなるので、爽やかな香りが好きな方は観葉植物として育てるのもおすすめです。
②シマトネリコ
シマトネリコは、モクセイ科・トネリコ属の半常緑広葉樹。
台湾やフィリピンなど南国が原産地で、沖縄に自生しています。
明るい日陰でも育つため、シェードガーデンに用いられることも多いですが、実は日当たりのよい場所のほうがよく育ちます。
耐暑性は折り紙付きで、潮風にも負けませんが、寒さは少々苦手。
マイナス5度を下回る場所では、戸外での冬越しが難しい場合もあります。
育てる際のポイントとお手入れ
寒さには少し弱いので、北関東より寒い地域では、冬に落葉し、幹が枯れることも。
冬の気温が下がる地域では、根元をバークチップや腐葉土で覆うといいでしょう。
成木になると、樹高10mにもなるシマトネリコ。
大きくしたくない場合は、春〜秋に適宜、切り戻しましょう。
シマトネリコには雄木と雌木があり、5月から7月の時期に雌木に甘い香りのする小さな白い花が咲きます。
このシマトネリコの花言葉は、「偉大」「荘厳」「高潔」というもの。
南西に植えることで「家庭を円満に保つ」効果もあるといわれていて、シンボルツリーとしても好まれます。
③オリーブ
オリーブは、地中海沿岸が原産のモクセイ科・オリーブ属の常緑高木。
栽培適地は日当たりが抜群で、水はけがよい場所です。
鉢植えでもよく育つため、ベランダガーデンにも向いています。
オリーブの特徴は、葉表はスモーキーの色味、葉裏はシルバーの色味をしていること。
風で枝が揺らぐと、木全体が明るく見えて美しく、おしゃれな雰囲気を演出したい、という場合にも好まれます。
初夏に黄白色や白色の、キンモクセイのような香りのする小さな可愛い花が咲き、花が咲いた後は丸い実をつけます。
実をそのまま食べると渋い味がしますが、加工することでピクルスやオリーブオイルに。オリーブオイルはビタミンEやオレイン酸を多く含むので、生活習慣病の予防や美容に効果があるとして注目されています。
樹勢が強いので、成長が早い点も特徴ですが、種類によっては成長が穏やかでコンパクトなものも。
どれくらいの大きさに育てたいか、という点から品種を選ぶのもいいですね。
育てる際のポイントとお手入れ
オリーブは、高温多湿には弱いため、鉢植えにする場合は水はけをよくすることがポイント。鉢底にしっかりゴロ土や軽石を入れておきましょう。
暑さだけでなく寒さにも強いため、戸外での冬越しも可能です。
ただし、マイナス0℃以下になる日が続く寒冷地では、冬の間は室内に移動を。
また、根が浅く、強風で倒伏することがあるため、地植え・鉢植えに限らず、必ず支柱をそえましょう。害虫ではオリーブアナアキゾウムシが発生し幹に穴をあけることがあります。幹に穴があいて、おがくずが出ているのを見かけたら「家庭園芸用スミチオン乳剤」、「ベニカ水溶剤」、「ベニカベジフルスプレー」などを散布して対処しましょう。
※オリーブ【地植え】の育て方を確認する
※オリーブ【鉢植え】の育て方を確認する
さまざまな特徴から選ぶのもおすすめ
本記事では、人の背を越す大きさに育つ樹種の中から3種の常緑樹をご紹介しましたが、西日に強い常緑樹には、これ以外にも多くの種類があります。
また、西日に強い樹種は常緑樹だけでなく、落葉樹にも。落葉樹を植えれば夏は西日を遮り、冬は西日を通すことから室内の温度も調整可能です。
花の香りや実の活用法などもさまざまなので、ぜひ、お気に入りの樹種を見つけてみてください!
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