Q

農薬って何ですか?

A

人間をはじめ、生きている生物は病気にかかったり、ケガをしたりします。植物も生きている以上、病気にかかったり、害虫に食べられたりします。我々人間の薬が医薬品であり、植物の薬が農薬ということになります。そして、我々人間や動物に使用する薬が薬事法という法律によって登録され、医薬品や医薬部外品として販売されているのと同様に、植物の薬が農薬であり、農薬取締法という法律の規制を受けます。農薬取締法には農薬の定義が記されていますが、要約しますと次のようになります。

(1)農作物 (家庭園芸で栽培されている植物も含む)を害する病原菌、センチュウ、ダニ、昆虫、ネズミなどの動物、雑草などを退治する薬剤(殺菌剤、殺虫剤、殺そ剤、除草剤など)など。

(2)農薬の作用を助ける補助剤(展着剤など)

(3)農作物の生理機能を増進または抑制する薬剤(植物成長調整剤)

つまり、植物を加害する病害虫を退治する目的で販売されるものはすべて農薬になります。ですから、意外に思うかもしれませんが、化学合成物だけでなく、アブラムシやハダニなどを食べる天敵(チリカブリダニなど)、医薬品として人間にも使用されているような薬剤(ストレプトマイシン剤=「ヤシマストマイ液剤20」)、ヤシ油(脂肪酸グリセリド=「アーリーセーフ」)、水あめ(還元澱粉糖化物=「ベニカマイルドスプレー」)なども植物の病害虫を退治する目的で販売する場合には、農薬として登録を取る必要があります。

弊社では
(1)毒物、劇物に該当しない物
(2)土壌や水質汚染物質などに指定されていない物
(3)使用方法が簡単に行える物、または容器などを工夫して使いやすくした物
(4)家庭園芸で問題になる病害虫に良く効く物
などを基準にして、家庭園芸でも手軽に使える薬剤をご提供させていただいております。
目的にあった薬剤を選んで、注意事項を守って正しくご使用ください。

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Q

なぜ、我々が育てている植物は害虫に食べられたり、病気にかかったりするのですか?

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天敵も農薬になるのですか?

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農薬の登録はどうやってとるのですか?

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農薬にはどんな種類があるのですか?

Q

殺虫剤にはどんな種類があるのですか?

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殺菌剤にはどんな種類があるのですか?

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家庭菜園向きで、特に安全性の高い農薬はありますか?

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薬剤を使わない防除法があれば教えてください。

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薬剤の選び方を教えてください。(殺虫剤・殺菌剤)

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いろんな剤型の薬剤がありますが、違いはあるのですか?

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ラベル(説明書)の見方を教えてください。

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農薬を使う際の注意事項に「適用作物を確認」と記載がありますが、なぜでしょうか?

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どんな種類の農業害虫がいますか?

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植物の病気にはどんな種類がありますか?

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薬剤を希釈する際の計算が難しいです。簡単な希釈の方法を教えてください。

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野菜の登録薬剤で散布後翌日収穫食用可能な野菜と収穫30日前まで使用可能な野菜の違いは何ですか?

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殺虫剤を散布する際、使用時期と使用間隔はなにか基準がありますか?

Q

農薬の総使用回数について教えてください。 総使用回数とは、どれくらいの期間でのことでしょうか? また他商品であれば、同じ有効成分でも使用しても構わないでしょうか?

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薬剤の使用回数の記載欄で「-」とあるものは、どれくらいの期間で何回使えますか?

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殺ダニ剤が年に1回しか使えない理由を教えてください。 もし2回以上使った場合には、なにか薬害がありますか?

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薬剤に記載されている使用方法「散布」「灌注」「混和」について、それぞれ使用するツールとともに教えてください。

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噴霧器の中に残しておくなど、水に薄めた薬剤を取っておくことは可能でしょうか?

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いろいろな薬剤を混ぜて一緒に使用しても大丈夫でしょうか?

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薬剤散布したけど、すぐ効かないのはなぜ?

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土に殺虫粒剤を混ぜたけど、土の中の有用菌に影響はありますか?

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注意書きに「薬害」という言葉が出てきますが、具体的にどんな症状が出ますか

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商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。