マンガン(Mn)がどのような働きをするのか、不足した時の症状(欠乏症)、過剰な時の症状(過剰症)について解説します。
植物体内での働き
マンガン(Mn)は乾電池などでお馴染みの金属元素ですが、植物体内では炭水化物や有機酸、チッ素などの代謝に関わる酵素に含まれる微量要素です。葉緑素のほかビタミン類の生合成にも必要な成分です。また植物が光合成をおこなうとき、二酸化炭素を固定するのに必要不可欠な成分でもあります。
欠乏症
症状は古い葉からあらわれ、鉄欠乏に似た症状で、葉の葉脈の間が黄色くなります。ぶどうでは果実が着色不良となります。生育不良、着花不良の原因の一つです。


欠乏症対策
欠乏している肥料成分を追肥で補うには、速やかに吸収される液体肥料がおすすめです。
過剰症
根が黒く変色します。葉には褐色の斑点があらわれます。りんごでは、樹皮が荒れ、ひび割れなどを生じる「粗皮病」が発生する。また鉄欠乏症の発生を助長します。


