果実に発生する生育不良の症状(生育が悪い、萎縮してきた、枯れてきた等)から、病原菌・害虫・ウィルス病などで考えられる原因を記載しています。
果実の症状
地表面近くに実がなるイチゴを食べるのはナメクジやダンゴムシ、トマト、ピーマンなど実の中を食べるのはタバコガ。トウモロコシではアワノメイガ、豆類ではサヤムシガ、リンゴなどではシンクイガなど多くの害虫により果実が食べられます。カメムシが果汁を吸うため、果物は凹んだり腐ったりし、トマトでは吸われた場所には黒い小斑点が残ります。果実が腐ってくるのには灰星病、菌核病、灰色かび病など多くの病因があり、イモ類、ダイコンなども土中のコガネムシ幼虫などの害虫にかじられたりします。トマトの尻が腐るのは病気ではなくカルシウム欠乏によって起きる生理障害です。その他果実が凸凹になる、カサブタ状になるなどいろいろな症状があります。
実が落下する
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カキの実が落果する
「カキノヘタムシガ」
植物生理現象(「生理障害」)
先端が黒く腐る
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トマトによく見られる
「尻腐れ症」
表面に斑点が出る
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暗い色で、形は不規則な大きめの病斑
「疫病」
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表面に斑点が出る
「斑点性の病気」
表面が凸凹になる
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表面が凸凹になる
「カメムシ」
表面に灰色のカビが生える
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表面に灰色のカビが生える
「灰色かび病」