Q

庭の土と鉢土とは違うのですか?

A

庭(畑)の土でも鉢の土でも良い土の条件は一緒です。しかし、庭の土をそのまま鉢に入れて栽培する、逆に鉢用の土を庭の土と入れ替えて栽培する、多分、どちらの場合も植物はよく育たないことが多いです。植物の立場になって考えると庭と鉢では考え方の基本が異なります。
最大の違いは土の量が異なることです。鉢では土の量が限られており、その中で根は生育して必要な養分や水を吸収します。その点、庭では水や養分を求めて自由自在に根を伸ばすことができます。当たり前のことですが、この違いを認識することが大切です。端的に言いますと、鉢植え植物には灌水し、庭植え植物は灌水に気を使わなくても育つということです。 庭では上下左右に同一の土で連続しています。表面が乾いても下の方では湿っており、又、毛細管現象により地下水から水が上がってきます。根も四方八方に伸びており、濃い肥料を与えても拡散し一度にすべての根が影響を受けることがありません。鉢用の土と入れ替えた場合、土の性質が異なるため連続性が途切れ水も上がらず、植物は性質の異なる土の中には根を伸ばさない傾向があるため、天然の降雨だけでは水不足になりがちです。ポット苗を庭に植える場合、庭土と馴染むように多少根をほぐして植えると活着が良いというのは同じ理由によります。
庭の土は通気性に欠けているように思われていますが、降雨後に水溜まりが出来ないのをみてわかるようにある程度の通気性はあります。といって、そのまま鉢に使用しますと、鉢底に水が溜まる傾向があり排水性も通気性も悪くなります。

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