鉢の土はフルイにかけて微塵を抜くことが必要なのですか?
確かに園芸の本などには赤玉土や鹿沼土などは微塵を抜いて使用するように記載されていることが多いです。 土は直径1mm以下の細かい土(単粒構造)とそれらが固まってある程度の大きさをもった土(団粒構造)に分けられます。どちらが植物の生育に適しているかは明白です。単粒構造の土では土と土の隙間がほとんどないため通気性や排水性がよくありません。その点、団粒構造の土では隙間が多くでき排水性や通気性に優れるため、植物の生育に適しています。しかし、団粒構造の土でも水の圧力などによって崩れ、次第に単粒構造の土に移行していきます。
また、鉢土の状態を他の面から見ますと、土そのものの固体部分(固相)、空気の部分(気相)、水の部分(液相)の3相に分けられます。固相部分は変わることはありませんが、気相と液相は灌水時や乾燥時などその時の状態により比率は異なります。植物の生育にとって最も適した3相の比率は土の種類によっても異なるため一概には言えませんが、固相部分が40%、気相+液相部分が60%程度の状態が良いといわれています。
このような理由から微塵を抜いて使用します。しかし、このことは盆栽などのように赤玉土だけで栽培する、鹿沼土だけでサツキを栽培するなど、単一の土で栽培する場合にいえることです。培養土の場合、赤玉土、腐葉土などいろいろな用土や改良材が混合されていますので、微塵を抜かなくても固まったりしませんので、そのまま使用しても問題ありません。
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