Q

肥料が不足したり、多かったりすると何か植物に影響がありますか?

A

肥料成分の働き、不足したときの欠乏症、過剰に吸収したときの過剰症は表の通りです。肥料成分は量の多少にかかわらずそれぞれ重要な働きをしており、必要量に応じてバランスよく吸収されるのが理想です。多すぎても少なすぎてもいけません。植物が健全に育つためには、これらの成分が土の中にバランスよく含まれていることが大切です。

肥料成分の主要な働きと欠乏・過剰症
  成分名 主な働き    欠乏症状 過剰症状



チ ッ 素 葉・茎・根の生育を促進する 成長が悪くなり、葉色が薄くなる 葉や茎が伸び過ぎ、軟弱な植物になる。花や実がつきにくくなる
リ ン 酸 開花・結実を促進する 花数が減少、発根不良、葉が黒みがかり結実が遅れる 出にくい
カ リ 根の発育を促進。病害虫や寒さに対する抵抗力をつける 根腐れしやすい、葉縁から 変色。果実の味や外見が悪くなる カルシウム、マグネシウムの吸収が悪くなる



カルシウム
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細胞組織を強くする。根の生育を促進する。土壌酸度を調整する 新芽や根の生育が悪くなる、新葉の先が枯れる、首折れ・尻腐れ症状 マンガン、鉄、亜鉛、ホウ素の欠乏が出やすい
マグネシウム 葉緑素を作る。リン酸の働きを助ける 葉が黄色くなる マンガン、亜鉛、ホウ素の欠乏が出やすい
硫 黄 タンパク質を作る 古い葉が黄色くなる 土壌が酸性化する



葉緑素を作る 葉が黄色や白くなる リン酸の吸収が悪くなる
マンガン ビタミンの合成に必要 葉に黄や茶色の斑点が出る 根が枯れる、葉が白くなる
ホ ウ 素 根や新芽の生育を促進 根や新芽の生育が悪くなる 葉が黄色や茶色になる
亜 鉛 新葉を作るのに役立つ 葉の小型化や変形 新葉が黄色くなる
モリブデン ビタミンの合成に必要 葉の湾曲や黄色斑点が出る 出にくい
葉緑素を作る 葉の湾曲や黄色に変色 根の生育が悪くなる
塩 素 光合成にかかわる 葉の先端が枯れる 根が枯れる

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