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Q6:肥料で「緩効性」とはどういう意味ですか?
A6:肥料の性質をあらわした用語で、肥料の効き方をあらわすものです。緩効性の他に、速効性、遅効性などがあります。 |
【速効性肥料】
与えるとすぐに効果があらわれる肥料のことです。固形のものでは水溶性の化成肥料(尿素、硫安、など)が該当しますが、家庭園芸用の肥料では、主に水に薄めて使用する液体肥料(「花工場原液」など)のことです。植物に吸収されたり、灌水時に流失するため肥料の持続期間は1週間くらいです。頻繁に与えることが必要なため手間はかかりますが、与えてすぐ植物に吸収されるので、肥培管理がしやすいという利点もあります。すぐに効き目があらわれるので主に追肥の目的で使用します。
【緩効性肥料】
与えたときから肥料効果があらわれ、ある程度の期間効果が持続する肥料のことをいいます。しかし、チッ素、リン酸、カリの三要素の効果が平均して続く肥料と、特定の成分だけが長期間続く肥料がありますので商品を選ぶ際には注意が必要です。追肥および元肥のいずれにも使用でき、一度に溶けないため環境に対してもやさしい肥料と言えます。緩効性肥料は大きく二つのタイプに分類されます。
1)表面を被覆した肥料
水溶性の化成肥料を一度に溶け出さないように表面を樹脂などで覆った肥料で、「被覆複合肥料」と呼ばれます。樹脂の厚さによって溶出期間をコントロールすることができ、肥料成分はバランスよく溶け出します(「マイガーデン粒状肥料」、「マイローズばらの肥料」などが該当します)。
2)緩効性の成分を使用した肥料
無機質のク溶性や不溶性原料、さらには水溶性原料をミックスした肥料などで、使用原料によって持続期間は異なります。どの成分も同じように効くのではなく、特定の成分だけが緩効性になっている肥料もあります。
【遅効性肥料】
与えても直ぐには植物が利用できない肥料です。微生物による分解などを経てから吸収できるようになる有機質肥料や、成分がなかなか溶けない不溶性の肥料が該当します。主に元肥として使用します。有機質肥料の発酵は主に微生物によって行われるのですが、このときチッ素成分の一部は微生物の餌としても消費されます。そのためチッ素成分が表示よりも少なくなってしまっていることもあります。
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