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Q1:土の役割は何ですか?
A1:植物を育てる時、土に種をまいたり苗を植えたりすることは当然のことのように思っていませんか?。しかし、実際は土が無くても植物は育てることができます。現に、農家ではトマト、イチゴやバラなど多くの作物が土を使用しないで栽培されています(養液栽培と称する)。といっても、これは土の役割を人間が代わりに面倒をみることが前提であり、土での栽培に比べると多大な労力と細心の注意が必要です。植物は土で育てるのが基本であり、植物にとって土は様々な役割を果たしています。代表的な役割は |
(1)植物が倒れないように支える
植物は土の中に縦横無尽に根を張ることによって、強風などでも倒れないように植物を支えています。草丈の高い庭木などの移植や定植時に支えなどをして植物を固定するのは、植物自身を支える根が十分活着していないため、ちょっとした風でもぐらついて、せっかく根が伸びても切断され、活着が遅れるのを防ぐためです。草花や野菜類の苗を植える時にも同様のことがいえ、無意識に株元を軽く押さえて固定するのも同じ意味です。
(2)生育に必要な養分や水を蓄える
植物が生育し、新たな茎葉を作ったり花を咲かせたりするためにはチッ素・リン酸・カリをはじめとする各種の養分や水が必要です。これらは一時に多量に必要なわけではなく、少しずつ毎日必要になります。土には、養分や水を蓄える作用があり、植物は必要に応じてそれらを吸収しています。もし、蓄える作用が無いならば、毎日肥料や水を与えなければならず、植物を栽培することは非常に困難になります。
(3)緩衝作用で根を有害物質から守る
植物の根は繊細であり、ちょっとした物質でも影響を受けます。植物の生育に悪影響を与える物質だけでなく、有益な肥料成分でも濃い濃度の肥料が直接根に触れると根が枯れたりします。土はこれらの物質を一時的に吸着し、根を守る働きもしています。
(4)温度変化から根を守る
根は物質以外にも温度にも敏感に反応します。土の中の温度は空気中の温度のように急激に変化することなく、緩やかに変化するため根も影響を受けずに順応することができます。真夏に鉢植え植物を鉢ごと地中に埋めて管理するのは、鉢土の乾きを緩和するとともに根を温度変化から守るためでもあります。
Question?
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