住友化学園芸

ガーデニング・園芸のことなら住友化学園芸のeグリーンコミュニケーション

ガーデニング・園芸TOP

Q14:農薬使用基準って何ですか?

Questin? > Answer

A14:農薬を散布した野菜や果樹などを食べても大丈夫なの?と思うかもしれません。野菜や果樹などの作物は我々人間が毎日食べる物です。そのため、散布した野菜や果樹を食べることによって身体に絶対影響が出ないことが、農薬が使用できる条件といっても過言ではありません。農薬は、農林水産省が定める農薬取締法に基づき、現時点で考え得る様々な毒性試験などを行ない、その結果を元に各種の条件を考慮し、散布時期や散布回数などの安全使用基準を定めます。つまり、農薬使用基準を守って農薬を使用すれば、野菜などに影響はないということです。これらの農薬使用基準は商品のラベルや説明書に「使用回数」や「使用時期」などとして記載されています。

【使用時期】

「収穫前日まで」、「収穫3日前まで」、などの日数が記載されています(場合によっては収穫を省いて、単に前日、3日などと記載する場合もあります)。 収穫前日は今日薬剤を散布したら翌日(24時間経過後に)収穫して食べても構いません、3日前までは散布3日以上経ってから収穫します、という意味です。

【使用回数】

3回以内、5回以内などの回数が記載されています(場合によっては単に3回、5回と記載する場合もあります)。野菜では種をまいてから(苗を植えてから)収穫が終わるまで、果樹では春から秋までの1年間に、その薬剤が散布できる回数を意味しています。注意したいことは、この回数は有効成分毎に定められており、剤型が異なっても同一の薬剤として計算されることです。例えば、「ベニカ水溶剤」…もも 3回、「ベニカベジフルスプレー」…もも 3回 と記載されています。合わせて6回散布できるという考え方は間違いです。両薬剤ともクロチアニジンという同じ成分を使用しているので、最高でも水溶剤とスプレー剤を合わせて3回しか散布できません。良く効くからといって繰り返し散布することは避けてください。

この基準は同じ薬剤でも作物毎に異なっているので、作物名の欄に散布したい野菜名が記載されていることを確認してから使用してください。また。同様に希釈倍数なども農薬使用基準の重要な項目の一つです必ず守ってください。

Question?

Q1 なぜ、我々が育てている植物は害虫に食べられたり、病気にかかったりするのですか?
Q2 農薬って何ですか?
Q3 天敵も農薬になるのですか?
Q4 農薬の登録はどうやってとるのですか?
Q5 農薬にはどんな種類があるのですか?
Q6 殺虫剤にはどんな種類があるのですか?
Q7 殺菌剤にはどんな種類があるのですか?
Q8 除草剤にはどんな種類があるのですか?
Q9 どんな種類の害虫がいますか?
Q10 病気の原因は何ですか?
Q11 薬剤の選び方を教えてください。(殺虫剤・殺菌剤)
Q12 いろんな剤型の薬剤がありますが、違いはあるのですか?
Q13 ラベル(説明書)の見方を教えてください。
Q14 農薬使用基準って何ですか?
Q15 濃度を濃くすれば良く効きますか?
Q16 いろいろな薬剤を混ぜて一緒に使用しても大丈夫ですか?
Q17 水に薄めた薬剤は取り置きできないのですか?
Q18 展着剤って何ですか?
Q19 家庭菜園向きで、特に安全性の高い農薬はありますか?
Q20 薬剤を使わない防除法があれば教えてください。
Q21 有効期間(最終有効年月)が記載されていますが、期限が切れた薬品は効果がないのですか?
Q22 有効期間(最終有効年月)が記載されていない薬剤があるのはなぜですか?

eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

contents