大切に育てている植物たちが、ふと見せる愛おしい表情。それを写真に残したいと思うことはありませんか。
写真は、「こう写さなければいけない」という決まりはありません。でも、誰かに見せるとしたら、やはり雰囲気がより伝わる写真がいいですよね。
これまで、花を撮る基本テクニックとより美しく見せるプラスアルファのポイントをご紹介してきましたが、今回はより広い自然の風景の中での撮影のヒントをご紹介します。植物を生き物として撮影する基本姿勢は同じですので繰り返しになるポイントもありますが、これまでのことを踏まえつつ野山での花の撮影の参考にしてください。
花と同じように風景の撮影も心動かされた光景をありのままに撮るのが基本です。自然のフィールドでは地形や植生、気象条件など、庭とは比べ物にならないくらい様々な要素が関わってきますが、それらをうまく生かせば、草花が風景の一部としていっそう輝く写真になります。
今シーズンは何気ない風景を絵ごころのある写真にするためのちょっとしたコツを季節の花の撮影例でご紹介します。