キウイ

キウイの花が咲いても実がならない・実が途中でダメになる・花がつきにくいなど、それぞれ原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。また、どのように対策したら良いか解説しています。

花は咲くが実を結ばない場合

花粉を運んでくれる昆虫が居ないのが原因!

 キウイは訪花昆虫によって雌花(雌木)に雄花(雄木)の花粉が授粉されて実が着くので、市街地など昆虫の少ない場所では、確実に実を着けるためには人工授粉が必要です。雌雄の開花時期はどの品種もほぼ同時期で、人工授粉の適期は雌花が3~5分咲きの時と満開時です。1つの雄花で5~10個の雌花に授粉が可能です。


実は結ぶが途中でだめになる場合

受精が不十分なのが原因!

 雌花の花弁が濃黄色になったものは受精能力が低く、授粉しても種子が十分に入らず果実の発育が悪く落果することもあります。また1つの雌花に日を置いて2回授粉してやると、種子の数も増えて果実の発育がよくなります。

水分不足が原因!

 キウイは水に対しての要求度が高いので、土壌水分不足だと萌芽が展葉してから葉がしぼみ、ひどい時は枯死してしまいます。また、キウイは果実の発育が他の果樹と異なり、5月下旬の開花後から7月下旬までの約60日間に最終的な果実の大きさの90パーセント近くに達します。そのため開花後からの約60日間に果実に水分不足が起きると、肥大を止められるだけでなく十分な成熟ができなくなり、甘味の少ない果実になってしまいます。

 庭植えでは排水良好で保水力があり、しかもやわらかい土層が深くまである土壌が最適です。鉢植えの場合は、果実発育の盛んな時期の水やりを忘れないようにします。ただしキウイは土壌水分の過湿にも敏感で、水分過剰でも根が呼吸困難を起こして枯死することがありますので、水やりの過不足に気をつけます。

花が着きにくい場合

樹勢が強すぎることが原因!

 強剪定で枝を短く切り詰めたり、窒素肥料が多すぎると枝葉の伸びに養分を取られてその分花芽が着きにくくなることがあります。このような場合は剪定は間引き剪定主体の軽めの剪定にとどめます。また施肥量も適度にし、土の排水も良好にしてやります。

樹勢不良が原因!

 鉢植えなどの場合、鉢に植え付け後1,2年は十分に肥料を与えて旺盛な枝を作り、支柱に誘引して伸ばすようにすれば3,4年目で実が着きます。肥料や水分の不足で樹勢が不良だと、さらに開花、結実が遅れます。

隔年結果が原因!

 キウイは生理落果がほとんどないので、実の着き過ぎの場合は全体に小果となり隔年結果の原因となり、成り年と不成り年ができてしまい、特に着花性の高い品種(ブルーノ、モンテイ、アボットなど)でその傾向が強いようです。それに比べ、「ヘイワード」はやや着花数が少ないですが、果実は全体に大きく、また隔年結果性も低いです。いずれにしても適正な摘果によって隔年結果は防げますので、開花1ヵ月後の6月下旬から7月上旬に摘果をおこないます。基準は4~5枚の葉に1果を目安に残すようにします。

キウイの実がならない原因について解説します。
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