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効果的な除草剤の使い方

除草剤の効果を発揮するためには正しい方法で使用することが大切です。除草剤の散布のタイミングと正しい散布方法を解説します。

散布のタイミング

散布する除草剤は、効果を100%発揮させたいものです。根から除草成分を吸収させる土壌散布剤と葉から吸収させる茎葉散布剤とは散布条件や散布時期が異なります。
粒剤など土壌散布剤は散布された除草剤の成分が土壌表面に層を作りその場所に伸びている雑草の根が吸収して効果が現れます。そのため成分が速やかに溶けだして土中に入ることが大切なため、雨上がりなど土に十分水分があるときが散布に最適です。また、雑草は大きくなると根が地中深く伸びて薬剤を吸収しにくくなります。できるだけ草丈の小さいとき(20㎝以下)に散布します。
発芽前に効く除草剤は種子から発根した幼根が薬剤を吸収して枯れますが、生育しきった雑草には効果が期待できません。春と秋に発芽する種子が多いため年に2回散布するときれいな状態が保てます。
シャワー剤など茎葉散布剤は茎葉から吸収されて効果を発揮しますので雑草に直接ていねいに散布します。小さいときより葉の枚数が多いほど成分が多く吸収されて効果的です。粒剤でありながら茎葉散布の登録がある粒剤は葉に付着しやすいように雑草全体が濡れているときに散布します。

雨降り後の様子

散布方法

粒剤などの土壌散布剤は、できるだけ均一にまくようにします。対象雑草の種類によって散布量は異なりますが多くは5~40g/㎡の量です。少量で効果が現れますが、初めからていねいに散布すると除草剤が途中で不足し、目的の面積にまけません。箱入り製品の一部には計量を兼ねた散布容器が入っています。ない場合は製品によって多少異なりますが、100ml=100gとして計量してください。
シャワー剤など茎葉散布剤の多くは散布容器入りですので、茎葉によく付着するように散布します。希釈して散布する剤は殺虫剤などの散布や灌水に使用する器具と一緒にせず除草剤専用の噴霧器やジョロを用意します。
芝生の雑草退治に使用する時、雑草の生えている場所に多量にまく傾向がありますが、部分的に多量にまくとその部分の芝生にも影響がでるので全体に均一にまくようにします。スプレー剤などスポット的に使用するときでも、雑草の葉の表面が濡れれば十分です。

まく手順

粒剤の量は人によっても異なりますが、素手をおわん型にしてすくい取った量はだいたい40~50g程度です(ビニール手袋をしていると量は若干少なくなります)。仮に20g/㎡とすると一すくいで2㎡分です。
豆まきの要領でまきますが、まずは図「A」のようにまき、次の日は「B」のようにまくと均一にまくことができます。周辺に草花や花木などがあるときは粒剤が飛び散らないように十分に気をつけてください。
茎葉散布剤は「A」または「B」のいずれかの方法でまきます。葉に付着した雑草の上を歩くと、せっかく付着した薬液が落ちてしまうので、散布後の散布場所への立ち入りは控えます。

A.縦まき
縦まき
B.横まき
横まき

まき方

ボトルでそのまま散布

散布面積に必要な容量の製品を購入します。粒剤タイプのボトルはキャップの内蓋を取ると内栓に穴が開いており、逆さにするとパラパラと粒剤がでてきます。雑草が生えている場所が狭いときは上下に振ってまきますが、広いときは上下に振ってまくより、左右に振るとまきやすいです。液体タイプでは、そのままジョロのように使えるシャワーと、ピンポイントで細かくねらいうちできるスプレータイプがあります。

散布容器でそのまま散布

散布容器で散布

粒剤の製品によっては厚紙製の計量兼散布容器が添付されています。すりきりで入れると200gまで計量できますが、まき始めに多量の薬剤が出るため散布むらができやすいです。半分程度の薬量を入れて左右に振ってまくようにするときれいに均一にまけます。

同梱散粒容器で散布

手で(手袋を着用して)散布

薬剤は、直接素手でまくのではなくビニール手袋などを使用してまきます。予め、手袋をした状態で薬剤をつかむ、あるいはすくって1回あたりの薬量を調べますが、10回くらい行って平均値を割り出すとよいです。100ml=100gとして計量してください。量がわかると、例えば1㎡あたり何回まけばよいかがわかります。

手袋を着用して散布

液剤タイプの希釈について

ターンアウト液剤、MCPソーダ塩は水に希釈して使用する原液タイプの除草剤です。殺虫剤のように○○倍という希釈濃度が記載されていないこともあります。代わりに一定面積当たりの薬量と希釈水量が表示されており、どのように薄めるのか計算が必要です。一定面積当たり、決められた除草剤の量を散布しないと雑草が枯れない、薄めすぎると枯れない、多量にまきすぎると薬害が出るなどの問題が起きることがあるためこのような表示方法になっています。
ターンアウト液剤では、噴霧器などを使用する時、100倍液を1㎡に100mlまくのが基本です(水1リットルに薬剤を10ml入れて、10㎡の面積にまく)。ターンアウト液剤でススキやササなどの難防除雑草を防除するときは25倍液程度の高濃度液を散布します。

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除草剤の効果を発揮するための散布のタイミング・散布方法について解説しています。
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