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栽培管理|カラタチバナの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

カラタチバナの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

カラタチバナ写真

千両、万両と並び称されるセンリョウとマンリョウ。本種、カラタチバナは百両、ヤブコウジは十両と呼ばれます。いずれも正月の縁起植物として扱われますが、金額の大小は植物体や果実の大きさが関係しているようです。  カラタチバナは、漢字では唐橘と書かれますが、時に「百両金」と書かれるのは、江戸時代の寛政年間(1789〜1801)に斑の入った変わり物の栽培が大流行し、百両単位という高値で取り引きされたこと

管理

水やり

 庭植えでは、極端に乾きすぎる夏の高温期以外、水やりは不要です。
 鉢植えでは、春と秋には十分に、夏は極端に用土が乾きすぎないように、冬は用土が乾いたら水を与えます。

肥料

 特に必要ありませんが、株を大きくしたい場合は、生育期の5月、株が充実する9月下旬〜10月上旬に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を1㎡当たり150g、あるいは固形の油かすを施します。

剪定

 カラタチバナは、萌芽力が弱いうえに成長も遅く、樹高も高くならないことから、剪定は不要です。植え替え時に、枯れ枝などを切り除く程度に止めます。

ふやし方

 古典園芸品種や一部の園芸品種は接ぎ木でふやしますが、台木を確保するのが難しいため、一般ではタネでふやします。園芸品種では、親とは違った形質の株が出ることがあるので、それも楽しみのひとつです。
 10〜11月に熟した果実を採取し、水で洗って果肉を完全に取り除き、タネだけにします。タネを乾かしてしまうと発芽能力がなくなるので、平鉢や箱に入れた赤玉土細粒などにすぐにまきます。戸外に置いて乾かさないように管理すれば、春から夏に発芽します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

カラタチバナの育て方のページです。
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