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準備と植え付け|マンリョウの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

マンリョウを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

マンリョウ写真

 花の少ない冬に美しい果実をつけ、常緑の葉が青々としたマンリョウは、正月の鉢植え花木として人気の高い植物です。江戸時代に流行し、明治時代にも多くの品種が作られ、さらに昭和初期にも流行をみました。現在では果実が大きい‘宝船’を代表として、白実、葉が縮れたり斑が入る品種が販売されています。 「千両、万両」と並び称され、またカラタチバナは百両、ヤブコウジは十両と呼ばれます。いずれも、縁起植物として扱

準備

 

 

植えつけ方

植えつけ

 半日陰から日陰の常緑樹林の林床に自生するので、栽培する時は明るい日陰で、強い風の当たらない場所が適しています。また、極端に乾燥しない、腐植質に富んだ、水はけのよい土壌が適しています。
 暖地で庭植えにする場合は4〜5月が適します。直射日光の当たらない日陰で、水はけがよく、極端に乾かない場所を選びます。根鉢の2倍以上の植え穴を掘り、腐葉土や粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を1㎡当たり150g混ぜて、深植えしないように植えつけます。ぐらつかないように支柱を立てて、たっぷりと水やりをします。
 鉢植えは、暖地では通年戸外、寒冷地では11〜3月は無暖房の室内に置きます。春と秋は半日陰、夏は直射日光の当たらない日陰、冬は寒風が当たらないような場所で管理します。2年〜3年に1回、ひと回り大きな鉢に植え替えます。斑入り品種などは成長が遅いため、根が回っていなければ、同じ大きさの鉢に植え替えてもかまいません。細根が少ないので、根を切らないように注意して、赤玉土小粒1、鹿沼土小粒1、腐葉土1を混合した用土に植えつけます。

 
監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

マンリョウの育て方のページです。
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