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栽培管理|アケビとムベ【地植え】の育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

アケビとムベ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

アケビとムベ【地植え】写真

アケビとムベ アケビ科 / アケビ属 日本原産で花と果実が楽しめ、フェンスなどに絡ませると容易に栽培できます。新潟県の一部の地域では、新芽を「木の芽」と呼んで山菜として珍重し、湯がいて食用にします。 最近の住宅の外構は、境界をつくらずにオープンであったり、フェンスによる仕切りなどがふえています。今あるフェンスや簡易な生け垣につる植物をからませると境界が和らぎ、花も楽しめ、目隠し効果も期待でき

管理

水やり

真夏の高温乾燥が続くとき以外、水やりは必要ありません。水やりする場合は、朝か夕方に、土に水がしみ込むまで、十分に与えます。

肥料

寒肥として2月、また成長期の4〜5月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定

アケビやムベは放置したままだと、つるが伸びすぎて姿が乱れてしまいます。生け垣の形を保っていくためには、最低年2回の剪定が必要です。

1回目は、花後のなるべく早い時期、5月下旬〜6月中に何回か剪定します。まず、混みすぎたり、重なった不要なつるを基部から切り除きます。こうすることで、株の中まで日が当たるようになり、花芽がつきやすくなります。

次に春に伸びた枝のうち、伸びすぎたものを適当な長さに切り詰めます。剪定後には切ったつるを、生け垣にひもで固定します。

アケビの花芽は丸みを帯びており、秋には確認できます。花芽はその年に伸びたつるの基部につくので、11月以降につるの基部に3〜4個の花芽を残し、切り詰めます。

ふやし方

アケビやムベはタネでふやします。秋に熟した果実を食べたときにタネを残しておき、果肉を水洗いして完全に取り除きます。タネは赤玉土小粒を入れた平鉢にまきましょう。なお、タネは乾かし過ぎると発芽しないので、とったらすぐにまきましょう。

春に発芽したら、本葉3〜4枚のころに2 .5〜3 号( 直径7 .5〜9cm )鉢に1本ずつ植え替えます。開花するまでは5年以上かかります。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

アケビとムベ【地植え】の育て方のページです。
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