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毎日の手入れと管理をご紹介します。このページでは株を若返らせる切り戻しについてご紹介しています。

5.毎日の手入れと管理

5-9.株を若返らせる切り戻し

開花期の長い草花などはそのままでは株が乱れて見苦しくなり、同時に下葉も枯れはじめ、花も小さくなり、花数も少なくなります。そこで、花の最盛期が過ぎたら「切り戻し」という作業をします。切り戻すことによって、わき芽が出て再び花が咲き、伸びすぎた茎や枝を切り詰めるので、全体の姿も整えられます。

切り戻しのポイント

わき芽を確かめ、必ず元気のよいわき芽のすぐ上で切り戻す。おおよそ草丈の1/2から1/3程度残して切り戻すとよいが、枝の高さが不揃いの場合は、低い枝や短い茎に合わせて切り揃えるようにする。


株姿をコンパクトにする切り戻し

ゼラニウム
作業適期 6月中旬~7月中旬

① 株が古くなると花つきが悪くなり、下葉が落ち、姿も乱れるので切り戻す。

① 株が古くなると花つきが悪くなり、下葉が落ち、姿も乱れるので切り戻す。

② 外側の枝から順に2節程度残して切りとる。

② 外側の枝から順に2節程度残して切りとる。

③ 内側の枝も切り取り姿を整えるが、葉を残さないで切り戻すと枝が枯れることがある。必ず葉を2~3枚以上つける。

③ 内側の枝も切り取り姿を整えるが、葉を残さないで切り戻すと枝が枯れることがある。必ず葉を2~3枚以上つける。

④ 切り戻し後はしばらく水を控え気味にする。やがて新しい枝が出てこんもりした株になる。切り落とした枝は挿し木に利用できる。

④ 切り戻し後はしばらく水を控え気味にする。やがて新しい枝が出てこんもりした株になる。切り落とした枝は挿し木に利用できる。

花後の切り戻し

1)ヘリオトロープ

作業適期 10月

① 花後、このまま放っておくと花がらが残り、下葉が落ちて見苦しいだけでなく、病気の原因にもなる。

① 花後、このまま放っておくと花がらが残り、下葉が落ちて見苦しいだけでなく、病気の原因にもなる。

② 開花枝は、芽を確かめて切り戻し、株姿を整える。

② 開花枝は、芽を確かめて切り戻し、株姿を整える。

③ 全体を1/2~1/3切り詰めてもよいが、このときも節のすぐ上で切ること。

③ 全体を1/2~1/3切り詰めてもよいが、このときも節のすぐ上で切ること。

2)カランコエ

作業適期 4~5月

① 花が終わりかけたら、基部から2~3節のところでハサミで切る。

① 花が終わりかけたら、基部から2~3節のところでハサミで切る。

② 切り戻し終了。乾かし気味に管理する。

② 切り戻し終了。乾かし気味に管理する。

きれいな姿を保つための切り戻し

作業適期 11月中旬~12月初旬
秋に購入した株が徒長して姿が乱れたら、全体の1/3~2/3切り戻すが、下葉が残っているうちに切り戻すことがポイント。1~2月の厳冬期までに新しい芽が出るようにすると春に整った姿で開花する。ただし、10月下旬以降に購入した締まった株は、切り戻しをしないこと。

わき芽を確かめ、節間が詰まった部分で切り戻す。

わき芽を確かめ、節間が詰まった部分で切り戻す

再び花を咲かせる切り戻し

1)マリーゴールド

作業適期 8月
夏に花数が少なくなってきたら、草丈の半分ほどで切り戻すと、秋に再び花が咲く。

マリーゴールド

2)ペチュニア

作業適期 6月中旬~7月中旬

① 花期が長く、花が咲き終わるころは節間が間延びして見苦しくなる。

① 花期が長く、花が咲き終わるころは節間が間延びして見苦しくなる。

② 基部の2~3節を残して芽の上で切り戻す。

② 基部の2~3節を残して芽の上で切り戻す。

③ 切り戻した後、液体肥料や緩効性化成肥料を少量施すと、株元近くから一斉にわき芽が伸び、約40日で再び開花する。

③ 切り戻した後、液体肥料や緩効性化成肥料を少量施すと、株元近くから一斉にわき芽が伸び、約40日で再び開花する。

④ 株の体力が弱る真夏以降は弱めに切り戻す。

④ 株の体力が弱る真夏以降は弱めに切り戻す。

3)ダリア

作業適期 7月中旬~8月中旬

中小輪種

マリーゴールド

花後、枝が分かれた部分から2~3節残して切り戻す。

巨大輪種

マリーゴールド

花後、基部まで切り戻し、根元近くから伸びるわき芽を育てて2番花を咲かせる。


ダリアは茎が中空のため、中に水がたまると腐ることがあるので、アルミホイルで切り口を包んでおくか、茎の基部にキリで穴をあけておくとよい。

4)ハナスベリヒユ

作業適期 5月下旬~9月下旬

① 花芽が枝先につくので、開花が一段落して花つきが少なくなったら、切り戻してわき芽を出させると、枝先に新しい花芽がつく。

① 花芽が枝先につくので、開花が一段落して花つきが少なくなったら、切り戻してわき芽を出させると、枝先に新しい花芽がつく。

② 鉢の縁に沿って、ハサミで枝を切る。切り取った枝は挿し芽に利用できる。

② 鉢の縁に沿って、ハサミで枝を切る。切り取った枝は挿し芽に利用できる。

倒伏を防いで花を咲かせる切り戻し

草丈が1m以上になるクジャクアスターや宿根サルビアなどは、初夏に地際から10~20cmの高さに切り戻すと、秋に倒れるリスクが抑えられ、花の高さも揃う。また、切り戻すことによって風通しと日当たりがよくなるので、蒸れも防げる。


ウィンターコスモス

作業適期 6月中旬~7月下旬
夏に切り戻すと草丈が伸びすぎないので、秋にコンパクトに整った姿で花が咲く。

ウィンターコスモス
ウィンターコスモス

収穫を兼ねて切り戻す

ミントやレモンバーム、オレガノ、タイムなどのハーブは、旺盛に育ち梅雨どきは枝が混み合い蒸れて生育が悪くなるので、収穫を兼ねて切り戻す。

1)レモンバーム

作業適期 6~7月

梅雨が明けると地際から新しい芽が伸び出す。7月下旬に株元の新芽を残して地際から切り取ると秋にはまた茂る。刈り取った枝はドライにして、ポプリや入浴剤などに利用する。

梅雨が明けると地際から新しい芽が伸び出す。7月下旬に株元の新芽を残して地際から切り取ると秋にはまた茂る。刈り取った枝はドライにして、ポプリや入浴剤などに利用する。

2)マジョラム

作業適期 5月中旬~下旬、花後

① 開花前や花後に、伸びすぎた茎を収穫を兼ねて切り戻す。

① 開花前や花後に、伸びすぎた茎を収穫を兼ねて切り戻す。

② 追肥をし、軽く中耕して土に混ぜ込む。

② 追肥をし、軽く中耕して土に混ぜ込む。

③ しばらくすると、新芽が勢いよく伸び、こんもりと茂る。

③ しばらくすると、新芽が勢いよく伸び、こんもりと茂る。

3)バジル

作業適期 7~8月上旬

① 葉の数が10枚以上になったら、収穫を兼ねて芽の上で切り戻すと、株にボリュームが出て葉の収穫も多くなる。

① 葉の数が10枚以上になったら、収穫を兼ねて芽の上で切り戻すと、株にボリュームが出て葉の収穫も多くなる。

② 花が咲くと株が弱り、葉も硬くなるので、花穂は葉も一緒に切り戻す。

② 花が咲くと株が弱り、葉も硬くなるので、花穂は葉も一緒に切り戻す。

茎の基部が木質化している宿根草の切り戻し

マーガレットやユリオプスデージー、宿根サルビアなどは、木質化した茶褐色の部分で切り戻してもわき芽が出ないので、新芽や葉のある緑色の茎の部分で軽く切り戻す。

マーガレットの切り戻し

作業適期 梅雨どき
梅雨のころに、わき芽の出ている場所で切るが、葉の付いていない木質化した部分から深く切り戻すと、枯れることがあるので注意。

切り戻し後の管理

水やり

切り戻して葉の数が減ると蒸散が抑えられるため、切り戻し後は水を控えて用土を乾かし気味に管理します。


置き場所

日に当てて育てますが、西日の当たる場所は避けます。


肥料

規定よりも薄めの液体肥料を水やり代わりに施します。

株を若返らせる切り戻しについてご紹介しています。
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