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栽培管理|ハナニラの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
ハナニラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
ハナニラ(花韮)は、南アメリカに自生するユリ科の球根植物です。葉をつぶすとネギやニラなどと同様の匂いがしますが、ネギやニラがネギ(Allium)属なのに対し、ハナニラはハナニラ(Ipheion)属に分類されています。 花は星型で、春に一斉に開花する風景はとても見ごと。花色は、薄紫や薄赤紫、黄色などがあります。花の香りは葉とは異なる、甘くよい香りがします。 植えっぱなしで、あまり管
管理
水やり
花壇の場合は、根がしっかりと張るまでは水やりします。その後は、極端に乾燥するとき以外は、雨水で十分です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。鉢植えは、乾燥しやすいので注意しましょう。
肥料
球根を植えつけるときに、元肥を施します。花壇植えの場合は、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、1m²当たり150gを土に混ぜて施し、鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、土に混ぜて植えつけます。
また、早春から、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を規定量に薄め、2週間に1回、水代わりに施します。
置き場所
寒さに強い植物です。戸外でしっかり寒さに当てて育てます。夏は葉が枯れますが、地中には球根が残り、翌春にまた芽吹きます。
ふやし方・球根掘り上げ
ハナニラの球根は、容易くふえていきますが、その増殖率は品種によって異なります。花後、葉が黄色くなるまで、2週間に1回程度、規定量に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を施し、球根の肥大を促しましょう。
7月上旬ごろに葉が枯れたら、球根を掘り上げます。掘り上げた球根は、ネット袋などに入れて、風通しのよい日陰で保存します。もちろん、無理に球根を掘り上げる必要はありません。次にほかの植物を植える必要がなければ、そのまま放任しましょう。その方が翌年、さらに見ごとな花が咲きます。
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
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