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栽培管理|アグラオネマの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

アグラオネマの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

アグラオネマ写真

 アグラオネマは、熱帯アジア原産の常緑多年草で、葉に模様の入るものが多くあるため観賞価値が高く、観葉植物として人気があります。  日陰によく耐えるため、室内で楽しむインテリアプランツに大変向いています。タイでは品種改良が盛んに行なわれており、特に赤葉系などはカラフルで美しい品種が作出されています。  また、映画「レオン」では、主人公で主演のジャン・レノが大切に育てているアグラオネマが話

管理

置き場所

 本来、ジャングルの林床部に生育する植物なので、日陰に適応しています。そのため、年間を通じて室内に置いて楽しめます。逆に強い光は好まないので、夏の強い西日などには当てないようにしましょう。寒さには弱いので、冬はできるだけ暖かい部屋に置いてください。

水やり

 5月から9月の生育期は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。高温多湿を好むので、水やりの際は、株全体に水がかかるように与えます。ときどき戸外に出して株全体にシャワーをかけて、葉の表面に積もったホコリなどを洗い流すとよいでしょう。葉のホコリ対策には、葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

 室温が15℃以下になると生育を休止するので、鉢土を乾かし気味に管理します。ただし、冬は暖房で空気が乾燥するので、加湿器をそばに置いたり、霧吹きを吹いたりして、空中湿度を上げてやるとよいでしょう。

肥料

 春から秋の生育期に2~3カ月に1回程度、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5gをばらまきます。あるいは、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり替わりに施します。肥料切れを起こすと葉色が薄くなり、観賞価値が低下します。

冬越し

 室温が15℃以上ある暖かい室内に置いて冬越しします。日陰には強いので、夜間冷え込む窓辺に置くのは避け、できるだけ冷気の当たらない場所に置きましょう。

ふやし方

 さし木でふやすほか、株立するものは、株分けでもふやせます。

 さし木の適期は5~7月で、さし穂の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、赤玉土小粒などにさします。茎挿しも可能です。さしてから1カ月半~2カ月で鉢上げできます。

栽培のポイント

 高温多湿を好みますが、鉢土が常に湿っている状態よりも、少し乾き始めてからたっぷり与える方がよく成長します。鉢土の表面の状態をよく見てから水やりしましょう。葉が茂ってくると、鉢土の表面が見えにくくなってくるため、水やり後と乾いてきた時の鉢の重さを知っておくとよいでしょう。

 また、葉水はこまめに与えましょう。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

アグラオネマの育て方のページです。
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